kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

加藤紘一、従軍慰安婦問題に関して「安倍首相の資質に問題あり」と発言

早朝、TBSテレビの「時事放談」をつけたら、寺島実郎加藤紘一が出演していた。
従軍慰安婦の問題が、ワシントン・ポストニューヨーク・タイムズに批判されたことについて発言した。
大意は下記の通り。記憶に基づいて書いているので、この通りの表現ではない。

韓国人社会がアメリカで力を強めていて、そのロビー活動が効いたのだろう。しかし、かつて日本政府は河野談話を発表したばかりではなく、アジア女性基金も設立して責任を認めている。それなのにああいう発言をして批判を浴びたのは、安倍首相の資質に問題がある。
従軍慰安婦(は存在しなかったという主張)については、「日本会議」(加藤は「にほんかいぎ」と発音した)というのがあって、安倍さんも参加しているし、下村さん(下村博文内閣官房副長官)が事務局長をやっている団体だが、その人たちの信念になってしまっていることだ。

この加藤の発言は、早朝の番組とはいえ全国ネットの電波媒体で「日本会議」について語られたという点だけでも注目に値する。日本会議は、マスコミの「タブー」となっていたが、最近では毎日新聞の一面や朝日新聞の社説に名前が載るなど、少しずつ論議の対象になりつつあるが、その一環と見て良いだろう。

なお、ネットで調べてみると、「アジア女性基金」は今月解散予定となっている。
外務省: アジア女性基金の解散方針発表について 山崎内閣官房副長官記者発表

加藤は番組の最後で、安倍の恥書「美しい国へ」のいう通りの政策をやったら、日米関係が悪化することを安倍はもっと考えるべきだとも発言した。

なお、都知事選については、加藤は「僕は自民党だから」とひとこと断った上で、「浅野さんは宮城県の財政を非常に悪くした」と批判。しかし、その口調はいかにも歯切れが悪かった。一方、石原が「浅野さんは江戸っ子向きじゃない」と発言したことに対し、「石原さんは湘南の育ち(神戸生まれ)だ。湘南が(東京下町の)神田と合うとでもいうのか。そもそも東京は全国民のものだ」と歯切れの良い口調で批判。内心では石原の負けを願っていることを露骨に示す口ぶりだったのが笑えた。