kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「つくる会」を切り捨てた産経と安倍晋三の悪だくみ

つくる会」は、しょっちゅう内輪もめをやってるみたいでワケわかめだけど、毎日や読売も報じている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070531-00000119-mai-soci

<新しい歴史教科書>つくる会が扶桑社と決別 出版社公募

5月31日20時31分配信 毎日新聞

 扶桑社が発行する中学校社会科教科書を執筆した「新しい歴史教科書をつくる会」は31日、扶桑社が同会執筆の教科書の継続発行を拒否したと発表した。つくる会は「会の理念を守る」として、新たに発行する出版社を公募することを決めた。教育委員会の教科書採択の際、各地で波紋を広げた歴史教科書が存亡の機に立たされている形だ。
 扶桑社が同会に送付した文書によると、扶桑社は「つくる会の組織内に混乱が生じ、事実上分裂する状況になっている」と指摘し、「前回同様の幅広い推薦をいただける状況にない」と理由を説明している。
 30日付でつくる会会長に就任した藤岡信勝氏は組織分裂を否定した上で、「(同会執筆の教科書の)歴史を書く骨格は、従来の教科書と異なるユニークなものだ。これを守りたい」と話した。
 扶桑社は今後、元つくる会会長の八木秀次氏らが設立した日本教育再生機構と協力し、別の歴史教科書を発行するとみられる。扶桑社は「つくる会の動向に関しては、コメントを差し控えたい」としている。【高山純二】

最終更新:5月31日21時20分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070531-00000415-yom-soci

つくる会」が発行教科書会社を公募、扶桑社が継続拒否

5月31日23時53分配信 読売新聞

 「新しい歴史教科書をつくる会」は31日、同会のメンバーが執筆した中学校歴史教科書の発行元・扶桑社が教科書の発行継続を拒否したため、別の出版社を公募して次回の教科書を発行すると発表した。

 同会によると、扶桑社は、2006年春から同社の歴史教科書を使っている生徒が全国で約5000人にとどまることなどを理由に、今年2月、今後は別の執筆者で新たな教科書を作り、別法人で発行する考えを伝えてきたという。

 同会は、扶桑社からの出版の可能性がないと判断し、別の出版社を公募することにした。この決定に反対した会長が解任され、副会長だった藤岡信勝拓殖大教授(63)が新会長に選任された。

最終更新:5月31日23時53分

以下は、「きまぐれな日々」に山猫さんからいただいた情報。
きまぐれな日々 「亥年現象」を超えて (コメント欄)

扶桑社は「つくる会」を見捨てましたが、より安倍政権に近いグループに新たな教科書の編集・作成を持ちかけ、その教科書を「育鵬社」(扶桑社の100%出資による子会社)が発行することになったそうです。
こちらは「つくる会」の教科書のように突出したエキセントリックさを感じさせず、一見したところ他社との違いがそれほど明確にはならない「マイルド」な教科書として仕上げられるのではないかと私は予想しています。その狙いは、教育基本法改悪後、最初に発行される中学校歴史・公民教科書として、育鵬社の教科書のスタンダード化を図り、その後の教科書発行・採択におけるイニシアティヴを掌握する、というものではないかと思われます。
いずれにせよ次回の義務教育教科書の採択で、教科書攻撃派は、改悪教育基本法に準拠した教科書か否かを最大の論点とすべく、産経系メディアなどを駆使して仕掛けてくることになるのは間違いなさそうです。

確かに、毎日新聞の記事に出ている八木秀次というのは、安倍晋三のブレーンとして悪名高い男だ。