丸川の当確にはあきれ返ったが、考えようによってはこれが安倍晋三の致命傷になるかもしれない。東京が4議席から5議席に増員したことから、色気を出した安倍が2議席目を狙いにいったが、安倍がジキジキに口説き、選挙戦最終盤には安倍だけでなく石原慎太郎を繰り出して必死にテコ入れした丸川が当選し、ベテランの保坂が落選するとはまさか安倍も想像しなかっただろう。
過去、選挙に投票したことさえなかった丸川に議席を横取りされた保坂や、自民党東京都連の怒りは半端ではないはずだ。これが安倍にとって致命傷になる気がしてならない。
実は、4月の統一地方選の際、石原が神奈川県知事選の自民党候補ではなく、松沢知事を応援したことで、自民党本部は神奈川県連の怒りも買っていた。首都圏の党組織にそっぽを向かれた現執行部は、いずれにせよもう長くは持たないだろう。
