ラヴェンダー・ホリフィールドさんのコメントより。
ラヴェンダー・ホリフィールド
そうだ、その件がありましたね。
イギリス総選挙の労働党の「大勝」は、単純総選挙区制の賜物であり、得票率だけで比較すると10ポイント程度の差とのこと。 https://t.co/VZHjzEa6zU
— 曽我太一 Taichi Soga@エルサレム (@soga_taichi) 2024年7月5日
記事に貼り付けられたグラフを見ると、得票率は労働党34%、保守党24%、リフォーム(改革)14%、リブデム(自由民主党)12%、緑の党7%ながら、議席配分率は労働党65%、保守党18%、リブデム11%、リフォーム1%、緑の党1%になっている。
確定議席数は下記三春充希氏のXで参照できる。
イギリス総選挙 議席確定
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) 2024年7月6日
労働党 412
保守党 121
自由民主党 72
スコットランド国民党 9
シン・フェイン党 7
民主統一党 5
リフォームUK 5
緑の党 4
プライド・カムリ 4
社会民主労働党 2
北アイルランド同盟党 1
アルスター統一党 1
その他 7 pic.twitter.com/UAf0MPkbXr
上記一覧表で議席配分率を計算すると、労働党63%、保守党19%、リブデム以下は前記曽我氏のXの通りになる。イギリスの総選挙は単純小選挙区制なのでこんなことになるわけだが、保守党の崩壊過程で出てきたリフォーム(改革)なる極右ポピュリズム政党に対抗するために保守党が右にスタンスを寄せた結果、古くからの自由党に労働党右派が合流してできたリブデムに食われた、というよりどうやら労働者の支持層が勝てそうにない選挙区ではリブデムに「戦略的投票」をした結果、リブデムが大きく伸びて極右ポピュリズム政党のリフォームの議席数をほぼ最小限に収めたものらしい。このあたりは古くから小選挙区制に慣れているイギリスの有権者は賢明な投票行動をとるものだと感心した。
弊ブログは「改革」と名のつく政治勢力には保守反動が多いと以前書いたことがあるが、イギリスのリフォームもその例だろう。一方、イギリスの自由民主党(リブデム)はすっかり極右ネオリベ政党と化した日本の自民党とは名前は似ていても(英語名は微妙に違う)中身は大違いのようだ。
保守党の政治家ではあるが典型的な右翼ポピュリストであるリズ・トラスの場合は、労働党支持層の「戦略的投票」にやられたわけではなく、同じような傾向をよりストレートに表明していたであろうリフォームにかなり票を食われたせいの敗北であるようだ。下記kazukazu氏のXに貼られたグラフからそのように推測した。
リズ・トラスの得票率、40%以上も激減してて笑う。この勢いで麻生太郎も消えて欲しい。 https://t.co/6YJjgjnWZT
— kazukazu (@kazukazu881) 2024年7月5日
「この勢いで麻生太郎も消えて欲しい」には笑ってしまったが、トラスといえば一昨年に7週間だけ首相になった時に、一部元号新選組の支持層の人たちに持ち上げられたことがあった。彼らの感想も知りたいものだ。
スレちですが、あのリズ・トラスが落選したようですね
一方、無所属のジェレミー・コービンは選挙区で大勝したそうです
マスコミが脅威を煽るマリーヌ・ルペン(仏)やウィルト・ヘルダース(蘭)だと、第一党になっただけで燃え尽き症候群にでも捉われるのでしょうか、オランダの場合首相のルッテが辞めると言って1年も経つのにまだ後継が決まってません
フランスのほうもオランダなみにグダグダになって、ルペン後継の若い党首が大統領になることはほぼないでしょう
そこへいくと今回の英労働党界隈は押しも押されもせぬ「圧勝」ではありますが、単純小選挙区制で得票3割の結果なのが現実です
それでも「敵失で勝っただけ」とは一概に言えないし、ルペンやウィルダースよりは格上だと思いますが、他国よりさらに視界不明瞭な日本の野党が何を参考にすべきかは今後を注視しないとわかりません