アメリカの北朝鮮テロ支援国家指定解除については、それこそ朝日新聞と産経新聞の論調が一致していた。全マスコミが安倍晋三の応援団になったかのようだった。
一方、『世界』7月号の衛藤征士郎や平沢勝栄、それに安倍と罵倒合戦を演じた山崎拓の発言を見る限り、自民党の政治家のほとんどは既に対北朝鮮の政策を転換していると考えて良い。
近いうちに拉致問題が劇的に進展すると予想しているらしい田原総一朗は、テレビ朝日「サンデープロジェクト」でにやにや笑いながら高村外相を追い詰めていた。外相も、十分承知しているけれども今はまだ本当のことを言えない、という態度がありありだった。
この期に及んで左翼までもが安倍晋三の昔の絶叫をなぞっているなんて、倒錯もいいところだ。