kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

カイカク見直しをも辞さない片山さつきを見直してしまった(笑)

麻生自民のバラマキ路線に、麻生グループ結集?&小沢の超大連立構想+初の女子プロ野球選手 : 日本がアブナイ!

は、いつも参照させてもらっているブログだが、このエントリの「バラマキ」批判は、このブログには珍しくちょっと安易だと思う。
「バラマキ」批判は、政府支出そのものを否定する「小さな政府」の主張につながりがちで、新自由主義者に利用されやすい論理だからだ。

 そして、民主党の小沢代表が、先日、いきなり超大連立内閣の構想を持ち出したのも、渡辺(喜美)氏らが動きにくいことを見越して、彼らが、党内で倒閣の動きを起こしやすい&いざとなったら、党を出やすい環境を作るためなのではないかな〜と察したりもしている。(・・)

という書き方からは、渡辺喜美に対してそれなりに肯定的なニュアンスを感じるが、渡辺は「コイズミカイカク」路線を継承する、自民党内でも代表的な新自由主義者であり、田原総一朗に異様に気に入られているが、私はこの渡辺が大嫌いである。

一方、

 それこそ、昨日、あの小泉改革のマドンナだったはずの片山さつき氏が、TVカメラの前で、「バラマキでもモチまきでも豆まきでも1年は(財政支出を)まいて、経済が生き残らなければならない。改革派であろうがなかろうが、これが正しい」と息巻いていたのに、ビックリというかあ然とさせられてしまった。(゚Д゚) 
<「バラまいて、経済&自民党が生き残らなければ」でしょ?(・・)>

というのは相当にネガティブな書き方だが、私は逆にこれを読んで片山さつきを見直してしまった(笑)。「バラマキでもモチまきでも豆まきでも1年は(財政支出を)まいて、経済が生き残らなければならない。改革派であろうがなかろうが、これが正しい」というのは、本当にその通りだと思う。「改革派であろうがなかろうが」という言い回しに、カイカク側にも軸足を残したズルさを感じるし、東大卒官僚あがりらしい計算高さにもなんだかなあと思うけれども、片山が言っていること自体は正しいし、柔軟さは政治家に求められる重要な資質の一つだ。ナントカの一つ覚えみたいに「信念、信念」と唱え続けるばかりが能ではない。

ま、「敵の敵は味方」という心理機制が働いていないといえばウソになるし、相対比較ではなくて絶対的な価値基準からいえば、片山さつきは相変わらず嫌いな政治家には属するけれども、少なくとも同じ選挙区の「極右レイシスト未満」の元政治家(笑)よりははるかにマシだろう(ご両人の歴史認識を比較しても)。