どうやらアンダードッグ効果よりもバンドワゴン効果の方が強そうだ。民主党への雪崩現象は、過去小選挙区で自民党が1議席たりとも落としたことのない鹿児島県にまで及び、当初1区だけでも、と思われていた民主党の獲得可能議席が、日を追うにつれ他区でも混戦の状況になってきたとの声が聞こえてきて、ついに5区すべてが混戦との観測まで出るようになった。
この情勢にあって、民主党の比例ブロックの候補者数が不足する可能性が出てきたようだ。可能性が指摘されているのは北関東、近畿と上述の九州で、計6議席を他党に譲ることになるとの報道もある。中には、小沢一郎がわざと候補者を増やさず、自民党に恩を売ったのではないかと勘繰るブログまである。
47都道府県の中でも、従来は鹿児島、高知、山口は自民党が特に強い県であり、こんなところにも明治維新がいまだに尾を引いているのかと思わされるが、それらの中でも鹿児島と高知はだいぶ怪しくなってきた。しかし、相変わらず自民党が強いのが山口県であり、候補者の資質に大差がある2区（平岡秀夫＞＞山本繁太郎）を除いて、1区、3区と安倍晋三の4区は鉄板らしい。中国地方は他県も混戦が多く、このブロックではさしもの民主党も全員当選はかなり難しいのではないだろうか。
