kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

えっ、平沼赳夫(維新)や亀井静香(無所属)も落選するの?

一瞬目を疑った。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2014120700141

自民300議席超も=民主伸び悩み、維新苦戦−共産倍増・衆院選情勢【14衆院選

 衆院選の投開票を14日に控え、時事通信は全国の支社局の取材に加え、過去の得票実績や世論調査を加味して情勢を探った。現時点で、自民党は公示前の295議席に上積みし、単独で300議席を超える可能性がある。民主党は公示前の62議席は確保しそうだが、伸び悩んでいる。維新の党は公示前の42議席の維持は困難。公明党は堅調で公示前の31議席を増やし、共産党は公示前の8議席の倍増が視野に入ってきた。

 自民党は、北陸や中国、四国などの12県で全小選挙区を独占する可能性が高い。前回は旧日本維新の会に押された近畿でも復調しており、180を超える選挙区で当選圏に入った。また、約80選挙区で民主党などと接戦を演じており、このうち55選挙区でやや優勢となっている。比例も過去最多だった2005年の郵政選挙での77議席に迫る勢いで、「自民1強」体制の維持が濃厚だ。
 公明党も選挙区に擁立した9人全員の当選が有力で、比例も前回より上積みが見込まれる。自民、公明両党で、定数の3分の2に当たる317議席を超える公算が大きい。
 一方、民主党は選挙区、比例とも前回をわずかに上回りそうだが、党内で期待が出ていた100議席の大台には届きそうにない。維新は12選挙区で競り合うものの、当選圏入りした候補者はおらず、比例も旧維新の40議席を大幅に下回りそうだ。候補者調整により、民主は127、維新は46の選挙区で共産党以外の野党との競合を回避したが、その多くは苦戦している。維新と分党した次世代の党も大幅に議席を減らす見通しだ。
 共産党小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以来、18年ぶりに選挙区で議席を獲得する可能性がある。比例でも、前回は議席に届かなかった北信越、中国両ブロックも含めて健闘している。生活の党は公示前の5議席を割り込むとみられ、社民党は2議席を維持しそうだ。新党改革議席獲得が厳しい。 
 今回の衆院選は「1票の格差」是正のため、小選挙区の定数が五つ減って295。選挙区に959人、定数180の比例代表に232人(重複を除く)の計1191人が立候補している。

時事通信 2014/12/07-18:05)


引用文のうち、青字ボールドの部分は私が力説している「野党共闘は愚策」という説が時事通信世論調査でも裏づけられた形で、これには意外性はないのだが、赤字ボールドにした文章には驚いた。

なぜなら、北陸・中国・四国は合わせても12県しかなく、これらの全選挙区を自民が独占するなら、岡山3区の平沼赳夫(次世代)や広島6区亀井静香(無所属)も落選することになる。まさか。

そう思ってここまで記事を書いてきて、突然、上記は私の早合点だったと気づいた。

おそらく、自民が独占する12県は、北陸・中国・四国以外にもあるのだ。青森や鹿児島あたりはおそらく自民が独占する。それで、岡山と広島は自民独占県から外れる。あるいは若手ながら民主右派の有力政治家であり、維新との野合を推進する玉木雄一郎を2区に抱える香川も外れるかもしれない(微妙だが)。右側からの野党再編を仕掛ける玉木のような人間は落選してもらってもいっこうに構わないのだが、玉木の場合は仮に選挙区で負けても、四国で1議席しかないであろう民主党の比例復活枠にを入ることは確実だ。つまりこの男は四国の民主党候補の中で一番強いのだ。だから間違いなく生き残る。今回の衆院選は、東京で(やはり比例復活込みで)生き残り確実な長島昭久松原仁らともども、民主党候補にあっても「右派候補の天国」の様相を見せているのだ。そう考えると、選挙後の「右側からの野党再編」の可能性はかなり高い。前原誠司らが衆院選前の維新との合流に踏み切らなかった理由が、今にしてわかるような気がする。維新に大幅に譲歩しまくる「選挙区調整」を進めた海江田万里は、民主党右派の政治家たちに嵌められたのではないか、との陰謀論的仮説を思いついてしまった。あくまで仮説だが。

いずれにせよ、嫌になる話ばかりである。救いは、1区でも自民党候補が負ける可能性が出てきた沖縄の情勢くらいか。