民主党政権になって、自民党政権と変わるところと変わらないところがあるのだろうが、少しでも変えないでおこうとしているのが官房長官の平野博文と財務大臣の藤井裕久だろう。
新聞が書かない民主党の「公約破り」 (山口一臣の「ダメだめ編集長日記」)
以下引用する。
歴代民主党代表が約束してきた「政府会見を記者クラブ以外のメディアにも開放する」という方針が一部メディアの圧力と党内守旧派によって握りつぶされたという事実である。
こうした既得権メディアの意を受けた党内抵抗勢力の中心が、藤井裕久@新財務相と平野博文@新官房長官だった。とくに平野氏は官房長官として内閣記者会とのパイプ役となる立場だけに、取り巻きの記者に対して「『記者クラブ開放』は俺がツブす」と息巻いていたという。
平野博文は鳩山由紀夫の側近中の側近であり、官房長官には菅直人を起用するのではないかという観測に反して、早々と平野の官房長官就任が内定し、党内や一部世論の不評を買った。また、周知のように藤井裕久の財務大臣就任については、強力に推す鳩山由紀夫と反発する小沢一郎の間で激しい駆け引きが行われた。
結局、民主党政権を自民党政権とさほど変わらないものにしようとしているのは、鳩山由紀夫首相自身であるといえると思う。この総理大臣にはたいして期待しない方が良いかもしれない。来年には民主党代表選もあるが、今度は公正なプロセスで選んでほしいと思う。今回の衆院選は、有権者が自民党や麻生太郎に退場勧告をしただけであって、別に鳩山由紀夫が支持されたわけではない。民主党の代表が小沢一郎以外の誰であっても、選挙は同じ結果になった。