kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

続投に意欲を見せるふてぶてしい鳩山由紀夫は、小沢一郎にも止められないのか?

鳩山由紀夫はますます麻生太郎に似てきた。

あからさまな「鳩山由紀夫 vs. 小沢一郎」の正面衝突の政局になったが、鳩山由紀夫は自信満々だ。

報道ステーション』の報道によると、鳩山は、ゴールデンウィーク明けから「社民党を切ったら小沢さんに政局にされる」と漏らし、プレッシャーを感じていた様子だったそうだ。だが、鳩山は小沢より日米安保の方が大事だと腹を決め、福島瑞穂の罷免に踏み切ったのだという。

今日、ふてぶてしく親指を立てて笑みを浮かべた鳩山由紀夫は、小沢一郎に対する闘志に満ちあふれているように見えた。

今回の政局で異様なのは、鳩山に罷免された福島瑞穂が、「小沢さんに『あなたは筋が通っている』と言われた」と公言したことをはじめ、ここ数日、又市征治重野安正といった社民党の幹部たちが、連立を離脱したばかりだというのに小沢一郎と連絡しまくっていることが報道されたことだ。しかも、彼ら社民党幹部はいずれも、鳩山由紀夫を強く批判している。

小沢一郎は、想像していたよりずっと深く社民党に食い込んでいた。しかもそれをマスメディアに見せつけてデモンストレーションをしている。小沢一郎にとっては、今回福島瑞穂を罷免した鳩山由紀夫は決して許せないに違いない。小沢自身が行動をもってはっきり意思表示している。

昨年の今頃、植草一秀小沢一郎鳩山由紀夫の三人を「政権交代三種の神器」として崇め奉る「信者」を私はずいぶんあざ笑ったものだが、いまや神器同士が戦っている。

小沢一郎鳩山由紀夫も支持しない私だが、あえてどちらかをとれと言われたら小沢一郎をとる、というより鳩山由紀夫にはこれ以上我慢がならず、一刻も早く退いてほしいと思う。

だが、小沢一郎鳩山由紀夫の対決は、何も今回が初めてではない。財務大臣藤井裕久を任命するかどうかでも、二人は激しく争った。

そして、その時に(当面の)勝利を収めたのは鳩山由紀夫だった。その他にも、官房長官に無能な平野博文を任命したことなど、鳩山由紀夫は結構好き勝手にやってきた。

総理大臣の権力は、それほどまでにも強く、小沢一郎といえど必ずしも鳩山由紀夫を思うようにコントロールできない。

しかも、今回、小沢一郎にはいまいち迫力が感じられない。

昨年、窮地に追い込まれた時の麻生太郎も、今の鳩山由紀夫とそっくりだった。自信満々なのか破れかぶれなのか理解できなかったが、絶対に勝ち目のない国政選挙に突っ込んでいって、壮絶な自爆を遂げた。ともに昭和の大宰相の孫であるこの二人は、実によく似ている。

このままでは、鳩山由紀夫も同じ自爆に突っ込んでいく。そして、それが小沢一郎に止められなければ、もはや誰にも止められない。

麻生太郎鳩山由紀夫。いずれ優らぬ無能さを誇る二大政党の世襲政治家によって、日本の政治はますます泥沼化していくのだ。

だが、そんな麻生太郎鳩山由紀夫を祭り上げたのは、自民党民主党の政治家たちである。とりわけ小沢一郎は、昨年、鳩山由紀夫を「軽くてパー」だと見くびって、御輿に担いでしまった。その責任は極めて重い。

小沢一郎は劣勢に見えるけれども、なんとしてでも鳩山由紀夫を引きずり下ろし、小沢一郎自身が育てたモンスターを打倒することによって、せめてもの罪滅ぼしをしてほしい。