毎日新聞のほか、河村たかしからしばしば特ダネのリークを受けているとされる中日新聞でさえ、社説で河村たかしを批判していたのに、朝日新聞はこれまでなしのつぶてだった。
その朝日が、河村の名古屋市長辞意表明を受けて、やっと重い腰を上げ、社説で河村を批判した。
http://www.asahi.com/paper/editorial20101221.html#Edit2
一部を引用する。
名古屋市の河村たかし市長が市議会議長に辞表を出し、出直し市長選への立候補を表明した。この街では、河村氏が呼びかけた議会解散の是非を問う住民投票の実施が決まったばかりだ。そのときになぜ辞職なのか。
(中略)
市はこの市長選に2億4千万円をかける。だが、河村氏がこの時期に辞職しても対立する市議会の選挙が同時にあるわけではないし、応援する知事選は市議会の運営に直接影響がない。河村氏は任期を半分以上も残して辞め、自分の行動についてどう訴えるのか。
ダブル選挙に河村氏が出ることで、ともに行動する知事候補も一緒にテレビや新聞に登場し、知名度を上げたいという期待もあるようだ。そうだとすれば、メディアも冷静な報道になるよう自戒しなければいけない。
分かりやすい敵をみつけ、鋭い言葉でたたく。閉塞(へいそく)感の強まる社会で、指摘すべき矛盾は数々ある。だが、それだけでは次の時代を開けない。大きな支持を集めて市長に就いた河村氏は、市民の利益になる政治にじっくりと取り組むときではなかっただろうか。
この社説で面白いのは、一度も大村秀章の名前を明記せず、「盟友」、「知事候補」などと書いているところだ。
大村秀章というと、3年前にテレビ出演でかいた大恥が、今も語り草である。
きまぐれな日々 自民党の「年金問題の切り札」・大村秀章の醜態 (2007年6月17日)
その大村が河村と一緒に大阪に出かけ、橋下徹と3人で気勢を上げたという。
http://www.asahi.com/politics/update/1220/NGY201012200041.html
橋下・河村・大村は「三馬鹿」としか言いようがないが、3年前の参院選前に大村を、一昨年の大阪府知事選で橋下をそれぞれ罵った小沢信者は、なぜか河村を批判しない。こうして、あからさまに橋下・大村とタッグを組んでも沈黙を守るのである。
なぜなのだろうか。