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河村たかし、橋下の「面接」を何とかクリア?

これほど不愉快な報道はそうそうあるものではない。


大村氏そつなく、河村氏も安全運転 維新討論会 :日本経済新聞

大村氏そつなく、河村氏も安全運転 維新討論会


 「大阪維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)が9日、大阪市内で開いた公開討論会大村秀章愛知県知事、河村たかし名古屋市長という2人の地方自治体トップも出席した。既に大阪維新の会に沿った政策を発表した大村知事は、討論会でもそつなく答えた。一方で河村氏は複数の政策で維新と異なる主張を持っており、その発言は討論会前に関係者の注目を集めていた。

 約5時間30分に及んだ討論会は、維新の会が打ち出したばかりの「維新八策」に同意できるかを聞く、いわば「踏み絵」(維新の会ブレーンの堺屋太一・元経済企画庁長官)。ずらりと並んだ顧問の有識者に維新の会幹部が厳しい質問をするよう呼びかけ、国会議員と首長、元首長が質問に答えるというスタイルで大半は進んだ。

 例えば維新の掲げる国民総背番号制。河村氏はこれに異を唱え、有識者と白熱の議論を戦わせた。この光景に東国原英夫・前宮崎県知事は「維新の会はこれでいくと言っている。同意できるかどうかだ」と冷ややかに言い放った。

 一方で、河村氏にとっての懸案だった減税政策。これについては維新の会が一律の減税に懐疑的とあって、河村氏もさすがに真っ向からの主張は避けた。普段なら「日本で唯一ですよ」と胸を張る名古屋の市民税減税は話題にもせず、企業向けの設備投資減税の効用を説くにとどめた。

 この姿勢を意中の人、維新の会の橋下代表も高く評価。終了後の記者会見で「河村さん、主張の仕方が変わったな、と。これまではとにかく減税だったけど、国政レベルになるとそういう考え方じゃないとよくわかりました」と話した。

 次期衆院選で「第三極」の中心にいたい大村、河村両氏にとって、国政政党化する「日本維新の会」との選挙協力はどうしても欲しい“飛び道具”。大きなミスなく乗り切った長丁場を終え、多数のテレビカメラに囲まれた両氏は一様に安堵の表情を浮かべた。

 「全体的な価値観が一緒だから集まっている。ベクトルは一緒」と大村知事が言えば、河村氏も「大体いいのではないですかね」と話した。

 盟友だった河村氏と大村知事は、知事が独自に「中京維新の会」を設立したことを巡って“冷戦中”。この状況を心配して、休憩時間中には維新の会の橋下代表や松井一郎幹事長(大阪府知事)から仲直りを促される場面もあったという。大阪維新の会は大村・河村両氏の和解を連携の条件に掲げている。近くじっくりと話し合うことを約束して握手を交わし、2人は会場を去った。

日本経済新聞 2012/9/9 22:34)


要するにこれは橋下「日本維新の会」の入党面接なのだ。私のモットーである「再分配重視」と逆行する河村たかしの「減税」政策に対して、私は全否定に近い評価を下しているが、それはそれとして、「維新の怪」の面接の場でも、橋下の機嫌を損ねないように配慮したとはいえ、曲がりなりにも持論を展開したことに関しては、河村たかし大村秀章東国原英夫と比較したらまだ誠実さや良心を残している人間だと思った。敵ながら(ある程度は)筋が通っている、というやつだ。

それに対して腹が立ったのは東国原が言い放ったという「維新の会はこれでいくと言っている。同意できるかどうかだ」という言葉だ。東国原はかつて右翼芸人であるビートたけしに屈従していた「たけし軍団」の元メンバーだけのことはあって橋下に対する卑屈さを全開にした。こういう人間が私は何よりも嫌いなのだ。

河村たかしの恭順、いや屈従ぶりに満足の意を示して「河村さん、主張の仕方が変わったな、と」などとほざく「皇帝」気取りの独裁者・橋下に対しても怒りがおさまらない。それにしても、何でみんながみんな、橋下の軍門に下ろうとするのか。その心理が私には理解できない。