kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

河村たかし、「維新」の第2回公開討論会を欠席

昨日(23日)、「大阪維新の怪」の第2回公開討論会が行われ、民主党自民党の各1名の国会議員の「維新」入りが決まったらしい。


http://www.asahi.com/politics/update/0923/OSK201209230028.html

維新の会、国会議員9人に 今井氏・谷畑氏が討論会参加


 大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)は23日、新党「日本維新の会」への参加を希望する国会議員との第2回公開討論会大阪市内で開き、新たに民主党今井雅人(比例東海)、自民党谷畑孝(比例近畿)両衆院議員が参加した。維新側は参加を認める方針で、両氏は近く所属政党を離党する見通し。維新の国会議員は計9人となる。

 今井氏は討論会後、報道陣に「今週前半に離党届を出す」と述べ、谷畑氏は26日の自民党総裁選で投票しない意向を示した。維新幹事長の松井一郎大阪府知事は終了後、両氏の受け入れを表明した。

 討論会の主要テーマは外交・安全保障政策。橋下氏は竹島尖閣諸島の問題をめぐり「威勢のいいことばかりを言ってもだめ。積み重ねられた事実を相互に確認する必要がある」と強調。竹島問題では国際司法裁判所で決着をつけるよう韓国に働きかけるべきだと主張し、「(日韓で)共同管理に持っていかないと仕方がない」と述べた。

朝日新聞デジタル 2012年9月23日21時18分)


討論会で橋下は尖閣問題や竹島問題で意表を突くことを言ったようだ。これを「人気取り」ととる向きもあるが、ネットでの反応を見ると、ネトウヨから「売国奴」呼ばわりされるなど相当な不評を買っている。毎週のように行われるマスメディアの世論調査でも「大阪(日本)維新の怪」は支持率が急落しているとのことだ。だが私は、解散総選挙はもう少し先と見た橋下が意識的にブレーキをかけた可能性が高いとみている。つまり、反中・反韓ムードにいきり立つ右翼的な大衆に冷水をぶっかける不人気な政策をいきなり言い出して、彼らの反感を買って喜んでいるのではないか。現在の維新の支持率低下を喜ぶのは早計で、まったくもって油断は禁物だと考えている。

ところで、討論会(実質的な「面接」)で気になるのは河村たかし大村秀章であるが、読売新聞の報道によると、橋下が彼ら2人に設定した「追試」に河村は欠席し、大村は出席したらしい。


http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20120922-OYT1T00394.htm

前・津市長、「維新」公開討論会に出席へ


 前・津市長の松田直久氏(58)は21日、地域政党大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が23日に大阪市内で開く第2回の公開討論会に出席する意向を明らかにした。

 読売新聞の取材に対し、「地方自治に携わった者として道州制などについて意見を述べる。次期衆院選への立候補は白紙の状態だ」と語った。

 松田氏は維新側の国会議員らが20日に都内で開いた勉強会に参加。その際、首長経験者として討論会への出席要請を受けたという。松田氏は昨年4月の三重県知事選に民主党推薦で立候補して落選した。

 東海地方では松田氏のほか、地域政党・中京維新の会代表の大村秀章愛知県知事(52)、民主党今井雅人衆院議員(50)(比例東海)も出席する。第1回の公開討論会に出席した地域政党減税日本代表の河村たかし名古屋市長(63)は公務のため欠席する見通し。

(2012年9月22日12時31分 読売新聞)


大村と河村の実際の出欠を報じた報道はまだ見つけていないが、恐らく討論会前日に書かれたこの読売新聞記事の通りになったのだろう。

これで大村秀章のみ「維新の怪」と合流し、河村たかしは排除される可能性がきわめて高くなった。維新の怪の選挙協力が得られない「減税日本」に移ろうとする国会議員は今後ほとんど出てこず、同党は「維新の怪」にしてやられた結果に終わるだろう。

橋下は河村・大村コンビを分裂させようとして、それがほぼ実現しそうな情勢だが、私はこの手口に橋下の陰湿さを感じる。こんな陰険な人間がどうして大阪で大人気を誇っているのか、私には不思議でならない。