kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

とうとうヤクルト首位陥落

やはりパシフィックリーグセントラルリーグ(読売リーグ、ナベツネリーグ)より強い。そう思わされる試合が続く。

セントラルリーグで首位を走っていたヤクルトと2位の広島が、ともに大失速。ヤクルトは交流戦の最初から全くダメで、楽天にまで連敗した。広島は交流戦開幕当初は良かったが、ここにきて大失速している。しかし、どういうわけか今年は中日がパシフィックリーグのチームに通用するらしく、勝ち星を重ねて、ついにヤクルトと広島を抜いて読売リーグの首位に立った。ヤクルトと広島は昨年もパシフィックリーグに全く歯が立たなかったが、今年も大苦戦している。

今季の中日は、左右のエース、チェンと吉見がともに開幕に間に合わず、開幕早々森野、和田ら打線の不調でどん底だったが、開幕の延期に助けられた。特に読売、阪神といった、開幕前に中日と優勝を争うと見られたチーム相手の敵地での試合の多くが延期されたことが中日を助けた。これらの試合が予定通り行われていたら、中日はもっとボコボコに負けていたはずだ。

ヤクルトは、その中日相手に本拠地・神宮球場で6試合を行い、5勝1敗と圧勝したことで勢いをつけたが、裏を返せば今後敵地・ナゴヤドームでの試合が大量に残っているということだ。だから交流戦では中日との差を広げるか、悪くとも維持しておきたかったところだが、逆にひっくり返された。これは痛い。

かつての中日は交流戦で弱く、交流戦が始まった2005年には交流戦の最中に阪神に首位を奪われ、リーグ戦再開後もそのまま再逆転できずに負けた例があったが、日本シリーズの出場を重ねるにつれ、パ・リーグの球団との力の差を縮めているように見える。

もっとも、対ヤクルトには日程的に有利でも、前述のように読売や阪神相手の遠征試合が終盤に大量に残っているため、読売リーグの今後は中日有利とばかりもいえない。

最悪の事態が考えられる。それは読売の優勝だ。これはある意味もっとも読売リーグらしい展開だが、序盤に東京ドームが使えなかった分、読売は終盤に東京ドームでの試合が大量に残っているのである。地力では阪神も読売や中日に負けないどころか、開幕前の下馬評ではダントツだったが、どうも今年の阪神は金本の起用をめぐってベンチ内でも阪神ファンの間でも意見の対立が目立つようで、前評判とは全然違って、優勝しそうな雰囲気が全く感じられない。読売はここ数年阪神戦に苦戦してきたし、今年もここまでは五分だが、読売がリーグ戦再開後の阪神戦で勝ち星を重ねるようだと、ヤクルトの優勝どころか読売の「メイクドラマ」の再来の恐れが強まってしまう。

パシフィックリーグでは、特にソフトバンクと西武が強い。ソフトバンク交流戦に滅法強いのは昔からで、交流戦が始まった2005年以降の通算成績では、同球団が勝率トップなのではないか。

但し昨年と違うのは、昨年日本一の千葉ロッテのほか、原発宣伝男の星野仙一が監督を務める楽天が弱いことだ。サッカーのベガルタ仙台は好成績を挙げて被災地の人たちの期待に応えているのに、楽天は負けが込み、被災地の人たちを失望させている。ここはやはり、電力会社寄りの経団連を批判したオーナーの三木谷浩史が、星野仙一を更迭するしかあるまい。