kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「緑茶会」とはネーミングが悪すぎ〜「緑の政治勢力」いろいろ(3)

すっかり間が空いてしまった「緑の政治勢力」のシリーズ第3回を書くきっかけを与えてくれたのは下記の東京新聞記事だった。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013042502000131.html

参院選緑茶会発足 「脱原発」結集 1次推薦40人


 脱原発を求める市民グループが、七月の参院選脱原発候補を支援しようと立ち上げた政治団体脱原発政治連盟」(略称・緑茶会)の設立集会が二十四日、東京・永田町の参院議員会館であった。党派を問わず、脱原発を実現できる候補者を見極めた上で、市民から募金で集めた政治資金や「脱原発有権者名簿」を提供する。この日は第一次推薦候補として、選挙区と比例代表で計四十人を発表した。 

 設立集会には、生活の党などの候補予定者も参加。代表に就任した自然エネルギー会社役員・竹村英明氏は「脱原発勢力が散り散りに選挙をやっていては政治は変わらない」と、脱原発勢力の結集を訴えた。福島第一原発5、6号機がある福島県双葉町の井戸川克隆前町長らの応援メッセージも紹介された。

 緑茶会は、参院脱原発勢力が過半数を占めるには、参院選の改選百二十一議席のうち少なくとも六十一議席が必要と見積もり、(1)原発の再稼働(2)核燃料の再処理(3)原発の海外輸出−の三点に反対しているかどうかを基準に推薦候補を選定した。

 今回は、民主、みんな、生活、共産、みどり、社民の各党などから比例区で二十四人、選挙区で十六人を勝手連的に支援することを決めた。さらに上積みを目指す。

 また、昨年十二月の衆院選脱原発候補が乱立し、脱原発票を結集できなかった反省を踏まえ、各党に候補者の一本化も呼び掛ける。

 緑茶会は、昨年十二月の都知事選に出馬した前日弁連会長の宇都宮健児氏、原発問題を告発する作品で知られる映画監督の鎌仲ひとみ氏らが呼び掛け人となり、福島第一原発事故から二年目の今年三月十一日付で設立した。

 略称は米国の政治運動「ティーパーティー(茶会)」をもじった。


◆「緑茶会」の呼び掛け人(敬称略)

安部 芳裕 プロジェクト99%代表

上原 公子 元東京都国立市

宇都宮健児 前日弁連会長

鎌仲ひとみ*1 映画監督

河合 弘之 弁護士

木村  結 東電株主代表訴訟事務局長

田中  優 未来バンク事業組合

羽仁カンタ FLAT SPACE代表

星川  淳 作家、翻訳家

マエキタ ミヤコ サステナ代表

東京新聞 2013年4月25日朝刊)


いきなり批判で申し訳ないが、「緑茶会」というネーミングはセンス悪すぎだろう。記事についた「はてなブックマーク*2でも非難囂々だ。

skasuga これがセンスなさすぎだろ→ 略称は米国の政治運動「ティーパーティー(茶会)」をもじった。

quabbin ティーパーティーがどういう評価になっているかわかっているのだろうか。

tari-G 誰だよ、こんなネーミングにしたのは・・・・。さすがにティーパーティーはないだろうに・・・・

KamPinTang これはひどい 政治 その名前はあかんやつやと思う。

proto_typo ネタ 誰もあれがアメリカでどういう立ち位置の人がどういう主張をしている活動なのかご存じなかったのだろうか


「知らなかった」とはちょっと信じられないが、環境派と過激なネオリベ新自由主義者)または極右との野合かと思われても仕方のないネーミングだ。この記事に引用はしなかったが、私もブクマコメントでこのネーミングをdisった。「(日本版)ティーパーティー」という名前から私が連想するのは、先日の名古屋市長選で3選を果たした「減税日本」の河村たかしだの、自民党片山さつきだの、在野では副島隆彦だのその弟子の中田安彦(「アルルの男・ヒロシ」)だのといった凶悪きわまりない面々である。


ところで、この「緑茶会」が推薦する参院選候補だが、40人のうち24人は決まっているそうだ。民主党から相原久美子大島九州男、神本美恵子、ツルネンマルテイ、藤谷光信、生活の党からはたともこ、広野ただし、藤原良信共産党から井上哲士、紙智子、山下芳生社民党から又市征治、山城博治、みどりの風から谷岡郁子山田正彦みんなの党から川田龍平平智之緑の党からすぐろ奈緒、長谷川羽衣子、杉原幸司、大野たくお、松本なみほ、田口まゆ、「いまは一人」の山本太郎が推薦候補。「緑茶会」なるネーミングから直ちに名前を連想した三宅雪子(生活の党。三宅は先日の名古屋市長選で河村たかしの応援に名古屋入りしていた)が漏れているところに、辛うじてこの会の見識がうかがわれる(笑)。もちろん「小沢チルドレン」査問で悪名高い山岡賢次(同)だのオスプレイを大絶賛した東祥三(同)だのの名前も入っていない。生活の党の枠は2人残っているが、いずれも選挙区の候補だから、三宅、山岡、東の3人は選から漏れたことになる。今後、この3人のうち誰か1人でもリストに入れるようなことがあったら、その時には「緑茶会」なるネーミングの拙劣さと相まって、せっかくの運動も尻すぼみになってしまうだろうと思ったのであった。

*1:東京新聞のサイトでは、改行位置の誤りによって「長鎌仲ひとみ」になっている=引用者註

*2:http://b.hatena.ne.jp/entry/www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013042502000131.html