kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

星野仙一に「あっぱれ」をやった張本勲に「喝」!

朝、番組を見てる最中に書けば良かったのだが、夜になって改めて書く。

いつものようにTBSの『サンデーモーニング』を見ていて、最近ちょっと長すぎて閉口しているスポーツニュースのコーナーが始まった。

プロ野球日本シリーズのことなどもう忘れていたのだが、番組はこれを取り上げた。そして張本勲星野仙一に「あっぱれ」をやった時に私は切れ、画面に向かって「喝、喝、喝!」と叫んでしまったのだった。最初の2つの「喝」は星野仙一に対してであり、最後の「喝」は星野に「あっぱれ」をやった張本勲に対してである。

番組を見ていると、田中将大がすんなりMLBに行けるかどうかわからないらしいとかの話で、張本は、田中はもう1年楽天でプレーしろとかなんとか言っていたように思うが、とんでもない話である。

私が思い出したのは岩隈久志の先例だった。2010年、新監督就任が決まった星野仙一から逃げるかのようにMLBへの移籍を希望した岩隈だったが、オークランド・アスレチックスとの交渉が不調に終わり、岩隈は星野仙一指揮下の楽天でプレーすることになった。

この2011年のシーズンで岩隈は故障した。ところが、交流戦最初の対読売1回戦で、星野仙一はこの岩隈の先発を強行し、岩隈は故障を悪化させてしまったのである。

この経緯をWikipediaで確認すると、下記の通りである。

5月10日の日ハム戦(Kスタ)にて完投目前の所で右肩を負傷して緊急降板。負傷を抱えたまま次の17日の巨人戦(Kスタ)で先発登板したが5回39球で降板し、以降右肩の治療のため2ヶ月戦線離脱。7月の後半には戦線復帰したものの状態は思わしくなく、投球数も多くて100球前後、少ないときは80球前後での交代が多かった。それでもQS率82.4%を記録し、規定投球回には届かなかったものの防御率2.42、WHIP1.05の成績を残したが、打線の援護に恵まれなかったため6勝7敗と4年連続2桁勝利とはならなかった。

おそらく星野仙一は読売戦の初戦に岩隈を先発させ、勝って「エエカッコ」したかったのであろう。この試合における岩隈の「5回39球」というパフォーマンスは驚異的である。おそらく岩隈は、自らの故障を自覚して、できるだけ肩に負担がかからないようにと、それまでに会得した投球術の限りを尽くして最少限の投球数で5回を凌いだのであろう。もちろん無失点であり、岩隈降板時には楽天は3対0で読売をリードしていた。しかしその後楽天の救援投手が打たれて試合は読売の逆転勝ち、楽天は岩隈の故障を悪化させただけという最悪の結果に終わった。このあと、楽天交流戦で読売に1勝もできなかった。

問題は楽天球団の勝敗ではない。星野仙一が、自分が「エエカッコ」するために選手を犠牲にしたことである。岩隈は2012年にシアトル・マリナーズ入りしたが、当初は前年の故障を引きずっていたのか、日本で行われたアスレチックスとの開幕戦を前にして行われた読売とのオープン戦でめった打ちされるなどして結果を出せず、開幕からしばらくは先発のローテーションに入れなかった。その後ようやく体調が回復したらしく、2012年の後半から今年(2013年)にかけてはメジャーでも一流投手として活躍したが、星野仙一に余計なことをされた分、時間を無駄にしてしまったのだった。

岩隈の例から想像がつくように、来年も田中将大楽天でプレーするようなことがあれば、星野仙一に何をされるかわかったものではない。田中将大が首尾良くメジャーに移籍できることを祈る次第である。