kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

姜尚中、集団的自衛権容認は湾岸戦争当時の小沢一郎の構想と指摘

今朝(6/22)放送のTBSサンデーモーニングで、姜尚中集団的自衛権容認は湾岸戦争当時(1991年)の小沢一郎の構想が実現するものだと指摘していた。

その通りだが、姜尚中は間違った認識も口にしていた。現在では小沢一郎の認識は当時とは変わっていると言ったのだ。これは明らかに誤りだ。

3日前に書いた 1999年、自自政権は「集団的自衛権行使容認」寸前まで行っていた - kojitakenの日記(2014年6月19日)で指摘したように、小沢一郎は一昨年の衆院選前に行われた毎日新聞のアンケートで、集団的自衛権の政府解釈変更を求めている。

さらに小沢は、昨年(2013年)9月にも、「小沢一郎政治塾」で集団的自衛権の政府解釈変更を求める持論を披露していた。

現在、小沢が時折口にする、公明党集団的自衛権容認を批判するコメントの方が目くらましなのであって、小沢は「公明党(あるいは安倍晋三)の集団的自衛権行使容認」に反対しているだけであり、小沢にとっては「俺様の集団的自衛権行使容認」でなければならないだけの話である。

なお、番組では、自民党議員から集団的自衛権行使容認への反論が聞こえてこず、意見を言うのは議員を辞めた長老ばかりだというコメンテーターの言葉を岸井成格が遮り、反対論は自民党の若手にもあるけれども、執行部の力が強すぎて意見が言えないのだ、それには選挙制度小選挙区制)の影響もあるかもしれない、などと言っていた。

選挙制度というなら、1990年代の「政治改革」によって、小選挙区制中心の選挙制度に変えた張本人もまた他ならぬ小沢一郎であり、岸井にはそこまで言及して欲しかったが、小沢がもはや「過去の人」になったせいかどうか、岸井は小沢の名前は出さなかった。もっとも、政治改革云々で言えば、岸井にもそれに加担した責任がある。

岸井の責任云々はともかく、現在安倍晋三が踏み切ろうとしている集団的自衛権行使容認のレールを敷いたのが小沢一郎であることは、政治に関心を持つものなら誰でも認識しておかねばならないことだ。