kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

橋下が国政進出?

あの橋下徹が「お山の大将」の座を投げ出すことはあるまいと思っていたのだが、しばしばこんな報道が流れている。

http://www.47news.jp/CN/201411/CN2014111801001939.html

橋下氏「市長の積み残しない」 国政進出に意欲か

 大阪都構想の推進を掲げて衆院選出馬を検討している維新の党共同代表の橋下徹大阪市長は18日、進退について週内にも最終判断する考えを重ねて強調した。その上で、都構想実現に向け、市長としての努力には限界があるとの認識も示した。国政進出への意欲を強めているとみられる。

 市役所で記者団に「すべてやれる範囲でやっていると思う」と話した。積み残している取り組みは「ない」と語った。

 また維新の党は同日、政治資金規正法に基づき、橋下氏と幹事長の松井一郎大阪府知事がそれぞれ支部長を務める衆院大阪3区支部、同16区支部の設立届けを府選挙管理委員会に提出した。

共同通信 2014/11/18 20:36)


仮に橋下が本当に国政に進出するとしてその動機を憶測すると、維新の党の政党支持率が極度に低迷しており、橋下自身が国政進出でもしなければ、大阪(と兵庫県のごく一部)を除いて、維新の党の衆院選での得票は見込めず、関西を除く全国での議席激減が避けられない状態だからではないか。

たとえば、2012年の衆院選比例代表東京ブロックでは、当時の日本維新のは3議席を獲得しているが、当選者は石原慎太郎、今村洋史、山田宏の3人だった。しかしその得票には、石原慎太郎の個人票も含まれているほか、当時の民主党政権に批判的な浮動票が大量に含まれている。

その東京の民意は、その半年後に行われた東京都議選で既に大きく変化していた。私が住む選挙区にも維新の怪の候補者がいて、街頭応援演説で橋下がどんな破廉恥なことを言い出すか確かめるために見に行ったら黒山の人だかりだった。そこで橋下がブチ上げたのは、従軍慰安婦問題に関して橋下自身が発した言葉を批判したマスコミに対する反批判だった。この時橋下は、候補者の応援よりも朝日新聞毎日新聞、TBS、それに毎日放送(!)に対する批判に大半の時間を割いた。毎日放送なんて言われても、関西出身の私には馴染みの名前だが大半の東京都民にとっては「何それ?」ってところだろう。毎日放送MBS)とは関西エリアでしか受信できないローカル放送局なのである。ちなみに毎日放送は橋下の宿敵・平松邦夫大阪市長が昔務めていた会社だ。

結局この時に橋下にあさっての応援演説をされた候補は惨敗した。それどころか維新の怪は都議選で2議席しか獲得できず、選挙前の3議席から1議席減らしてしまった。

これが東京における維新、いや橋下の人気なのである。今回の衆院選では、維新の党と次世代の党は、それぞれ1議席でも獲得できれば御の字であろう。このことは、次世代の党幹事長の山田宏の落選が濃厚であることを示すが、私としては東京ブロックにおける次世代の党の議席ゼロ、つまり石原慎太郎の落選を期待していることはいうまでもない。

話を橋下に戻す。橋下と維新の不人気は、何も東京に限ったことではない。関西を除く全国どこでも同じだろう。時事通信の世論調査によると、維新の党の政党支持率は0.8%しかない*1。橋下が東京に出向いて都議選の応援演説をしても維新は都議選に惨敗したのだから、衆院選でも結果は同じだろう。

国政進出上等、出てきやがれ橋下。目にもの見せてくれるわ。

*1:次世代の党の政党支持率は0.1%である。つまり、石原慎太郎の落選は決して夢物語ではない。