kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

泡沫争いを演じる?「生活の党」と「次世代の党」のしょぼ過ぎる話題

2005年の衆院選では、公示前に小泉純一郎が繰り出した「刺客戦術」(堀江貴史、通称ホリエモンだの「ゆかりタン」だの片山さつきだの稲田朋美だのといった不愉快な連中がしゃしゃり出てきた)が功を奏して、「小泉劇場」に大衆が熱狂したが、今回はそれもなく、解散前後に小選挙区制では勝ち目のない野党の候補者が一部民主党に流れたが、それも小規模にとどまり、現時点では衆院選の話題は2005年以降ではもっとも低調と思われる。

そんな中、私のヲチの対象にして、その泡沫ぶりというか凋落ぶりの激しさを競う、生活の党と次世代の党のつまらない話でお茶を濁しておく。まず生活の党の話。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411/2014112600667&g=pol

2次公認7人発表=維新競合区取り消しも−生活【14衆院選

 生活の党は26日、衆院選の第2次公認候補7人を発表した。一方、1次公認の黒田雄氏(千葉2区)と岡本英子氏(神奈川1区)について、野党候補の共倒れを避けるため、公認を取り消すことも発表した。競合していた維新の党に選挙区を譲った形だ。
 これにより生活の公認候補は選挙区、比例代表合わせて20人となった。2次公認候補者は次の通り。(敬称略、元=元職、新=新人)
 〔選挙区〕
 【神奈川】2区 岡本幸三=新
 〔比例代表
 【東北】平野貞夫=新
 【東京】川島智太郎=元
 【北陸信越河上満栄=元
 【東海】渡辺義彦=元
 【近畿】豊田潤多郎=元
 【九州】太田真平=新(2014/11/26-17:26)


公認を取り消された岡本英子というのは、「小沢なんとかズ」の中でも特に狂信的な「小沢信者」ぶりが気持ち悪かった人だが、維新の党に「配慮」したとやらで公認を取り消された。小沢一郎にとってはその程度の存在に過ぎなかったらしい。冷たいものである。岡本英子に関して私が認識している得票力からすれば、公認を取り消したところで岡本から維新の候補に流れる票などほとんどないと思われるから(得票力自体が微々たるものだから)、そのまま公認しときゃいいじゃんと思うのだが、小沢が「野党共闘」を唱える手前、政党の体面とやらでもあるのだろうか。つまらない話である。

それから、比例東北ブロック平野貞夫ってあの平野貞夫? それとも同姓同名の別人? と思ったが、あの平野貞夫(もうすぐ79歳)らしい。平野貞夫って元議員だろと思ったが、元参議院議員だったので「新顔」になる。まあご老体の比例ブロック出馬だから、次世代の党の石原慎太郎と同じように選挙活動はろくにしないのだろう。平野貞夫は高知の人だったはずだから、東北との縁もほとんどなかったのではないか。なお平野は、Wikipediaによると「羽田孜を『歴史観や国家観が社会党的だ』と批判」したことがあるらしい。羽田孜は元自民党である。その羽田を「右」から批判した平野は、右翼にして歴史修正主義者ではないかとの疑惑が持たれる。

それから、平野貞夫と引き合いに出した石原慎太郎の話。

引退騒動の石原慎太郎 党より心配な子の将来 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

引退騒動の石原慎太郎 党より心配な子の将来

(更新 2014/11/26 07:00)

「第三極」ともてはやされた時代は今や昔。果てしない離合集散を繰り返してきた野党各党が低支持率にあえいでいる。メディア露出がめっきり減り、存在感が薄れつつある石原慎太郎最高顧問の次世代の党も、厳しい戦いを強いられている。

 政党支持率も0%(11月8、9日、朝日新聞社)。党としての知名度がなかなか浸透せず、いまだ石原氏の人気頼み、という悩みを抱えているようだ。

 そんな中で持ち上がった一大事が、「頼みの綱」である石原氏の引退騒動だ。11月14日、報道陣に「老兵は死なず。消えていくのみだよ」と語り、突如、引退を示唆したのである。

「石原さんは2012年の衆院選挙後、2度も脳梗塞を患い、体調は今も70%しか戻っていない。冬場にまた無理して、風邪でも引いたら命にかかわりかねない」(次世代の党議員)

 東京都知事として長きにわたり君臨し、一説に100万票の比例票を持つと言われる石原氏の発言に、党内は大わらわ。平沼党首や藤井孝男総務会長ら幹部が連日、説得に当たり、当選1回の若手議員が連名で「出馬願」を手渡すなど、党を挙げて必死の引き留め工作が行われた。

 次世代の党関係者がこう話す。

「最近お見かけしたときも足がフラフラしていたり、すり足で歩いていたりと大変そうに見えた。本人も『迷惑をかけちゃいけない。肉体的にきつい』と話していたから、以前から引退を考えていたんでしょう。ただ、若手のことは気にかけていて、ある若手議員が『まだいろいろ勉強させてほしい』と懇願したのが決め手になったと言われています」

 説得のかいあってようやく18日に「出ます。出るからには必ず比例区で候補者を通す」と出馬表明したものの、そこには隠れたある“思惑”も存在する、という指摘もある。

「石原さんは自民党の議員2人の父親でもある。長男・伸晃氏の東京8区では、杉並区長をしていた次世代の山田宏氏が出馬したがっていたが、何とかして抑えたい。東京3区で民主党松原仁氏と戦う三男の宏高氏もピンチと言われており、次世代から誰か出馬させて松原氏の票を食わせようという声もある。息子たちを当選させるためにも、党で影響力を失いたくないのでは」(前出の関係者)

 満身創痍の老兵は、まだまだ戦場を去らせてもらえそうにない。

(本誌取材班=一原知之、小泉耕平、牧野めぐみ/今西憲之)

週刊朝日 2014年12月5日号より抜粋


次世代の党も、そのしょぼさにおいては生活の党にひけをとらないようだ。政党支持率もどっこいどっこいで、ともに狂信的な支持者の票に頼るところも似ている。

それはそうと、山田宏が出馬予定の選挙区は、山田が区長を務めた杉並とばかり思っていたのだが、石原伸晃との競合を嫌った石原が認めなかったらしい。山田宏が出馬予定の東京19区は国立市国分寺市小平市西東京市であり、極右候補にとって不利な選挙区であることは明白。山田宏が当選する心配は全くしなくてもよさそうだ。東京3区は、あのすぎやまこういちに「ジンジンジン」とかいう応援歌を作ってもらった極右の民主党候補・松原仁と石原宏高の争いとは不毛もいいところという感想。極右の松原仁と役立たずの石原宏高とでは、そりゃ接戦にもなるだろうよと思う。

まあそれにしても、石原慎太郎による政党の私物化はひどいものだ。そんな石原にすがる平沼赳夫にも呆れ返る。そういえば、誰だったか昔、「共産党員すら認める、平沼赳夫という人物」とかいう迷キャッチフレーズを編み出した「政権交代ブロガー」がいた。その「共産党員」とは、既に共産党を離れた筆坂秀世だったため、抗議を受けたのかそれとも別の理由によってか、そのブログ記事はいつの間にかタイトルが変えられてしまったが、陰謀論系掲示板『阿修羅』に転載された記事が証拠として残っている(笑)。せっかくだから、その最後の部分を引用しておく。

「政敵」である共産党筆坂秀世議員(当時)と共に陳情に来た「中小業者」にも誠心誠意を尽くし応対する。
大方《おおかた》の自民党所属議員なら「オレ様は自民だから、共産党の陳情なんか知らんよ」となりそうですが、平沼赳夫大臣は決してそんなことはしなかった。
ここに平沼赳夫議員の多様性を重んじる精神・見識の高さ・人間としての品格がよく現れていると思います。
このような点を踏まえるなら、城内実さん(前衆議院議員・高校大学教員)が平沼赳夫さんに深い敬意を払われているのも、当然のことのように良く分かるのです。


今は昔。5年前、上記の文章の筆者とバトルを演じていた頃には、相手側の肩を持つ人間の方が多かったが、当該の人物の文章は、たった数年の時の流れにすら耐えられるものではなかったのだった。

何はともあれ、平沼赳夫が党首を務める「次世代の党」の衆院選惨敗(特に石原慎太郎の落選)を強く願うものである。