kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

細野豪志について

自民党入りを模索しているという細野豪志について、さまざまなツイートがなされている。それらをピックアップしてコメントする。

https://twitter.com/masa_koz/status/1084640978458329088

選挙は強いけど政治家としてはよくて1.5流、希望事件の後では2流という評価が定着した感のある細野氏を自民党が引き取るのは、野党系にとっては朗報だろうなぁ。前原氏もついでに連れて行ってくれるとなお良いのだがw

18:38 - 2019年1月13日

私は、民主党系の政党(立憲民主党、国民民主党自由党)に受け入れてもらえない細野豪志自民党入りを模索するのはありうる話だと思うが、自民党、特に地元の静岡5区があんな人を受け入れるだろうかと思うし、また、過去にやはり民主党からみんなの党を経て自民党二階派入りした浅尾慶一郎自民党内で冷遇され、前回の衆院選神奈川4区で落選した事例を思うにつけ、細野の動きは自民党の数合わせに利用されるだけで、静岡5区自民党の人たちにとっても細野自身にとっても何の利益にもならないのに、そんなに議席を確実に確保したいのかねえと思うだけだ。なお、細野の講演者たちが「希望の党」での跳ね上がりぶりを含む細野の行状に激怒し、勝手連を作って細野を追い落とそうとする動きがあるらしい。細野の自民党入り模索にはそんな背景もあるのかもしれない。

https://twitter.com/kurokawashigeru/status/1084625893903949824

失敗した人を赦すというたしなみを持たない人は、どんなに左っぽい主張をしていても、新自由主義体質だと考えています。

17:38 - 2019年1月13日

これが細野豪志と関係のあるつぶやきかどうかはわからないが、この意見には大いに異論がある。たとえば岸信介の戦争責任を「赦して」良かったのか。あるいは、第1次内閣を投げ出した安倍晋三の復活を「赦して」良かったのかということだ。細野豪志に関しては、あの人は野心の強いスタンドプレーヤーで、議論の能力は低いが風を読んで組織内で地位を上げていくことには長けた人だと思う。しかし、人々の生活を良くすることに資する人では全くないので、復活させない方が良い、そもそもあの人は政治家に向いていないと思っている。なお、私が細野の議論の能力が低いと思ったのは、2007年6月頃の「朝まで生テレビ」での年金問題の議論だったかで、共産党の人だったかどうか忘れたが、左側からの痛烈な批判を浴びてやり込められて渋い顔をしていたのを見た時の印象だ。しかし、当時は民主党への期待が高まっていた頃だったので、番組の末尾に紹介された視聴者の反応では細野を支持する意見が圧倒敵に多く、細野が顔をほころばせたのを覚えている。つまり、議論の能力は低いけれども風に乗るのは上手だということだ。細野は民主党政権時代には、前原誠司系列でありながら小沢一郎に接近して「小沢信者」たちの期待を一身に集めたこともあった。しかしそんな細野にも大きな落とし穴があった。

https://twitter.com/yomu_kokkai/status/1084796832985698304

民主党の中で執行部に反して解党論をぶちあげる議員」をメディアがもてはやした結果、細野さんを含め、たくさんの有能な議員が政治生命を絶たれた。

私は「自民も民主も悪い」と言い続けたメディアの責任も大きいと思いますけどね。

4:58 - 2019年1月14日

民主党の中で執行部に反して解党論をぶちあげる議員」とは、たとえば細野豪志であり、他に前原誠司長島昭久松原仁柿沢未途らもそうだったと思うが、彼らの口癖は「民主党は左に寄りすぎているから党勢が伸びない」というものだった。それで、「野党共闘」路線をとった岡田克也は彼らからの攻撃に晒され、東京都知事選敗北を理由に民主党代表の座を投げ出したのだった*1。しかし、実際に前原誠司小池百合子(や糸を引こうとしてあっけなく小池に切られた小沢一郎)とともに「希望の党」を立ち上げ、小池が「あの人は『左』だからダメ」と言いながら「排除」をやった結果、希望の党は大失速して、追い込まれて急遽立ち上げられた立憲民主党が「躍進」したのだった。つまり、民主党内や右傾化したマスメディア界隈で吹いていた「風」と有権者のニーズとが激しく乖離していたのであり、細野はそれを把握することが全くできなかったのだった。

なお私は、小池が「排除」をやらかす2か月前に、この日記で小池の排除劇を予測する記事を書いたことを未だに威張っているのだが、一方で立憲民主党が立ち上げられた時、衆院選での予想獲得議席はゼロだという記事を書いて大外れさせてしまった。ことほどさように、民意を見極めるのは難しい。

まあしかし、細野豪志の政治生命は事実上断たれていると私も思うし、細野はそもそも「自分の野心が第一」の人で、世のため人のためになる政治を行うポテンシャルはない、つまり前述のように細野は政治家には全く向いていない人だと思っている。何も政治家だけが人生じゃないんだし、細野豪志は政治家を辞めて一から「第二の人生」を始めた方が良いのではないかと思う今日この頃だ。

*1:なお、岡田克也の後任となった蓮舫は新都知事小池百合子に見苦しく媚びた。