kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

摂津市議会選挙で若狭勝が応援した「市民ファーストの会」候補が全滅

摂津市議選で若狭勝が応援した「市民ファーストの会」の候補者4人が惨敗した。

下記は原田亮・自民党府議のツイート。

https://twitter.com/haradaryo_net/status/909446112397844481

原田りょう【大阪府議会議員】
@haradaryo_net

摂津市議会議員選挙で「市民ファーストの会」4人の候補者が全滅。大阪府下で初めて「〜ファーストの会」の初陣。しかも、全国で急増する小池新党と何の関係もない“ファーストの会”ではなく、小池知事の側近の若狭勝氏が応援していただけに注目していましたが、大惨敗。大阪の有権者のレベルは高い。

8:57 - 2017年9月17日


注目したいのは、原田府議のツイートに貼り付けられた候補者の得票を示す表だ。

「市民ファーストの会」候補者4人が、最下位からその2つ上までを独占。しかも、当選者が皆4桁の得票なのにこの3候補の得票は3桁の100票にも届かない、2桁得票数の文字通りの「大惨敗」なのだ。

唯一3桁の得票を得た大澤千恵子という人は元摂津市議で、昨年摂津市長選で大阪維新の会の応援を受けて自民・公明・民進が推す現職に挑戦して敗れた人らしい。大澤はその前には自民党市議だった。要するに節操のない渡り鳥で、細野豪志地方自治体版みたいな卑小な地方政治家だ。ネット検索をかけるとこの人をめぐる怪しげな話がたくさん出てくるが、それらについては省略する。

言いたいのは、若狭勝の影響力などこの程度だということだ。細野豪志にしても若狭と同じくらいか、せいぜい若狭に毛が生えた程度の影響力しか持ち得ないだろう。

臨時国会冒頭解散が事実上確定した今、野党、特に民進党自由党保守政党の政治家が絶対に認識しておかなければならないことが1つある。

それは、可能な限り早い段階で、「若狭・細野新党=取るに足らない泡沫政党」という印象を有権者に植えつけることだ。実際、摂津市で若狭が応援した「市民ファーストの会」は泡沫政治団体以外の何物でもなかった。

都民ファ□ストの会」は、わざわざ選挙直前になって小池百合子が代表に就任したから「小池人気」の風に乗って都議選に圧勝したが、当然ながら衆院選には小池は絶対に出てこない。そんな政党は何もしなければ泡沫政党に終わるに決まっているのである。

それを、下手に前原誠司小沢一郎が「若狭・細野新党」(今後しばらく、「小池ファ★スト」よりも「若狭・細野新党」の名称を主に用いることにする)との連携もあり得る、みたいな発言をしただけで、票は民進党自由党にではなく「若狭・細野新党」に流れる。そんな愚は絶対に犯してはならないのである。「若狭・細野新党」との連携をほのめかすことは、言ってみれば広島カープへの挑戦権を賭けて争うクライマックスシリーズで、阪神タイガースの金本監督が敵の読売(になるんだろ、どうせ!)をほめたたえるような利敵行為だ。

前原誠司が大ファンだという阪神日本シリーズに進出するためには、まず読売を確実に叩き落とさなければならないのと同じ理屈で、民進党安倍自民党に挑戦するのであれば、初動の段階で「若狭・細野新党」の得票力を無化することに徹しなければならない。その上で「野党共闘」の継続を決断するのだ。

これらのことは、もし先日の民進党代表選で枝野幸男が選ばれていたなら確実に断行されただろう。実際、枝野は代表選の論戦で、民進党からの離党者や除籍者には「刺客」を送ると明言していた。長島昭久細野豪志木内孝胤笠浩史後藤祐一鈴木義弘への刺客は、たとえ案山子でも良いから立てなければダメだ。立てるだけで、「民進党離党者vs.刺客」が関心を呼ぶ分だけ、少しだけであっても票は上乗せされる。

その正反対の例が2005年の「郵政総選挙」だった。自民党の公認漏れ候補(=郵政民営化反対議員)と小池百合子を含む「刺客」との対決に関心が集まり、それは当時の民主党の票を多く奪い取った。

だが前原誠司に上記のような決断ができるだろうか。2006年の「偽メール事件」への対応などを思い出すと暗い予想しかできないのだが、周囲がいかに前原に正しい決断を促し、前原がそれに従う度量を持てるかどうか、そこが勝敗の分かれ目だろう。

それができなければ、前原民進党は歴史的大惨敗を喫し、安倍自民党に2012年や14年の衆院選を上回る圧勝を献上してしまうに違いない。