kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

名は体の真逆を表す! 「若狭・細野新党」の名称は「希望の党」

党名を知って、あの2012年の衆院選に惨敗した「日本未来の党*1」を思い出したのは私だけか。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170923/k10011153061000.html

若狭氏ら設立の新党は「希望の党」 小池知事も役職就任へ
9月23日 4時58分

東京都の小池知事に近い若狭勝衆議院議員らは、新党の党名を「希望の党」と決め、来週27日に記者会見を開いて設立を発表する方向で調整を進めていることがわかりました。また、小池知事は、新党の役職に就く意向を固め、具体的な役職は今後の政治情勢などを見極めて判断することにしています。

来週28日に召集される臨時国会の冒頭に衆議院が解散される見通しとなっていることを受け、小池知事に近い若狭勝衆議院議員や、細野・元環境大臣らは、新党の発足に向けた準備を急いでいます。

そして、新党の党名を「希望の党」と決め、来週27日に記者会見を開いて設立を発表する方向で調整を進めていることがわかりました。

小池知事は、去年秋に、この夏の東京都議会議員選挙に向けて、未来に希望を持てる社会を作る必要があるなどとして政治塾「希望の塾」を立ち上げ、4000人の参加者を集めて都議会議員選挙の候補者を擁立しました。

新党の党名も、こうした小池知事の政治理念や意向などを考慮したものと見られます。

また、小池知事は新党の役職に就く意向を固めました。新党への関わりについては22日、「都知事の職務と矛盾するものとは考えていない。どのようにすれば国民や都民にとっていいか、どの方法が一番いいか模索したい」と述べていました。

小池知事としては、都知事の職務を続け国政には復帰しないものの、党の役職に就くことで、新党への支援の度合いを強めたいという意向があるものと見られ、具体的な役職は、今後の政治情勢などを見極めて判断することにしています。

NHKニュースより)

新党に小池百合子が加わらず、文字通りの「若狭・細野新党」となった場合、小選挙区制での新人の当選者はゼロだろうといわれている(私はそれどころか、比例区の当選者も東京で可能性がある以外はゼロだと思う)。それでこうなったのだろう。

小池は当初、今回の衆院選に深入りしたところでどうせ獲れる議席はたかがしれているから、目標とする「初の女性総理」になるためには国政政党に関与することはかえってマイナスになるのではないかとも考えていたに違いない。本当は、若狭勝細野豪志が中心となった政党が旋風を読んでくれれば良かったのだろうが、いかんせん若狭にも細野にも政治家としての実力など全くなく、彼らだけで新人を当選させることなど夢のまた夢だ。だから関係者たちからの突き上げもあって、止むを得ず役職に就くのではないか。役職とはずばり党首(党代表、あるいは党総統?)だろう(毎日新聞が「共同代表」と書いているようだ=追記)。自らは立候補せずともせめて党首になる程度には小池が関わらなければ全くの泡沫政党に終わってしまうことは目に見えているからだ(摂津市議選で若狭が応援した「市民ファーストの会」の惨敗を想起せよ)。かつての橋下徹と同じパターン。

懸念されるのは、TBSや前原誠司小沢一郎らが「希望の党」にすり寄る醜態を見せないかということだが、これについては私は悲観的な予想しかできない。

そういえば、嘉田由紀子を担いで「日本未来の党」を立ち上げる直前まで、小沢は「私の考えは橋下市長と同じだ」と口癖のように言って、橋下一派との連携を夢見ていたのだった。そんなやつが深く関わった政党を社を挙げて応援した東京新聞を、私は今も許していない。

日本未来の党」に待ち構えていた「未来」は、衆院選に惨敗して嘉田由紀子派が小沢一派に党を乗っ取られる悲惨なドタバタ劇だった。まさしく「名は体の真逆(まぎゃく)を表す」政党。

希望の党」も同じだ。この新党がもたらすものは絶望以外の何物でもない。その正体は「絶望の党」だ。

*1:発音は「にっぽんみらいのとう」。右翼の大好きな「ニッポン」の読みを使っていた。