kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「若狭・細野新党、26日にも 小池知事、党首就任は否定」(朝日)

小池百合子に「若狭・細野新党」だか「細野・若狭新党」だかが党首就任を打診したとかいう「スクープ」を一昨日(9/20)に放ったのは「昼ごろ」だったという。まさしくワイドショーの時間帯だ。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170921/1505945269#c1505950035

id:osaka1994hit 2017/09/21 08:27

これはTBSの「スクープ」(笑)らしく、昼ごろ第一報が流れたんですよね。

それにしてもTwitterで「メディアは小池人気にあやかろうとする民進党離党者避難所選挙互助会」と批判しろ、と言ってた人がいたけれど全くその通り。でもそうしない。選挙全体にさしたる目玉もなさそうな中で、小池新党がどうこうといった動きが一番視聴率が取れるのだろう。読売によると「小池氏は回答を留保」とのことで、小池もどこまで関わるのが「得策」かとか、そんなことばかり考えているのだろう。こんな報道が続けば民進党の中でもさらに動揺するのが出てくる。だいたい第三極的なものが伸びることは、野党共闘の効果を殺ぐだけなのに、幹部クラスまでフラフラしていては仕方ない。


さっそく昨日(9/21)に御用新聞がこのニュースに飛びついた。産経が一面トップ、読売が一面左肩で大きく報じたのだ。コンビニに張り出されていた。TBSは政権側の勢力にエネルギーをたっぷり補給してやったようなものだ。怒りが収まらない。

東京新聞朝日新聞ともども取り上げてなかった。東京では不人気を極める毎日新聞は張り出されていなかったが、この新聞はTBSともども妙に小池百合子に色目を使う悪癖があるし(東京新聞にも同じ傾向があるが、今回はさすがに産経や読売と同じ反応はしなかった)、系列局とはいえないが業務提携しているTBSの「スクープ」なので、かなり大きく取り上げたのではないかと疑っている。

そして今日(9/22)にはついに朝日新聞も1面中ほどで扱った。紙面の見出しには「細野・若狭新党」と書かれているが、朝日新聞デジタルの記事の見出しは「若狭・細野新党」となっている。

http://www.asahi.com/articles/ASK9P5K0WK9PUTFK01B.html

若狭・細野新党、26日にも 小池知事、党首就任は否定
別宮潤一、石井潤一郎
2017年9月22日05時04分

 小池百合子東京都知事が支援する若狭勝衆院議員と民進党を離党した細野豪志環境相が21日に国会内で会談し、28日の臨時国会召集前に新党を結成する方針を確認した。新党は10月の衆院選に全国で現職や元職の衆院議員、地方議員、民間人ら100人規模の擁立を目指す。

 新党は、安倍晋三首相が冒頭で衆院を解散する臨時国会直前の26日か27日に結成会見を行う。小池氏は21日、新党の党首就任は否定したが、何らかの役職に就いて新党を後押しすることを検討している。

 新党には、保守系の元民進や無所属の現職国会議員が5〜10人程度加わる見込み。民進色を薄めたい若狭氏と、自らに近い民進離党組を入れたい細野氏が調整を続ける。新党関係者は21日、「結成メンバーは4人まで固まった」と語った。結成時にメンバーから外れた議員も、公認の際には合流するとみられる。

 10月の衆院選については、東京や首都圏にとどまらず、大阪など全国での擁立を検討している。若狭氏は自身の政治塾の参加者や元国会議員らに立候補を呼びかけている。細野氏との21日の会談では、新党の綱領や規約などについても協議。党名には「ファースト」は使わず、簡明な党名にするという。

 憲法改正論議には、前向きに応じる考えだ。若狭氏は衆参両院を統合する一院制を提唱。細野氏は4月に月刊誌で改憲案を示しており、新党の基本政策にはそうした方向性を盛り込む方針だ。ただ、首相が打ち出した9条への自衛隊明記案については「優先度は低い」(若狭氏)としている。(別宮潤一、石井潤一郎)

朝日新聞デジタルより)


小池百合子について、『晴天とら日和』は昨日(21日)、「都知事を辞任して国政に打って出ると思う」と書いたが、私はそこまではやらないと思う。

しかし、小池百合子というのは安倍晋三と並んで日本政界における「二大異常人格」の持ち主だというのが私の認識だから、常識を超えた勝負に出る目もゼロではないかもしれない。安倍晋三が10年前にやった「所信表明演説をやった直後に辞意表明」というのも前代未聞だったが、「3か月も国会を閉じておきながら、臨時国会召集直後に所信表明演説もしないで解散総選挙を行って政権延命を図る」というのは、自らの10年前の所業をも多く超える、空前絶後の大不祥事であるとしか言いようがないだろう。もし小池百合子が昨年就任したばかりの都知事の座を投げ出して国政政党党首として衆院選に臨み、公明党との協力を樹立するなどという荒技に成功するのであれば、安倍をも超える異常な政治家ということになる。もちろん小池はそこまで空想しているに違いないが、そもそもそんなことを実現できる実力など小池には持ち合わせがあるまいというのが私の見立てだ。

ふがいないのは野党や世間一般の「リベラル」などだ。この日記でも安倍晋三を批判した記事と小池百合子を批判した記事では読者の反応が違い、最近は「はてなカウンター」でアクセス数が確認できなくなったのでログが残らない「ページビュー」の数字(特に記録もしていない)を見て大体の反応を知るのみだが、小池百合子批判記事は概して人気がない。最近は小池批判記事を連日書いているので、反応はさっぱりだ。

つまり、「kojitakenとかいう頑固なジジイは小池都知事の悪口ばかり書いてるけど、小池さんは安倍総理に対する対抗勢力として期待できるんじゃないかなあ」と漠然と思っている「リベラル」諸氏は少なくないに違いないというのが私の見立てだ。そしてそれは先々月の都議選の結果にも反映された。

しかも、民進党代表の前原誠司自由党代表の小沢一郎は、ともに小池百合子に親和的な政治家であって、ことに小沢は「共産党から小池ファ★ストまでの幅広い勢力の連携」とかなんとか言っているという。

ワイドショーの視聴率引き上げのために小池百合子を持ち上げる「スクープ」を放つTBSともども、小沢や前原らのありようを見ていると、仮に「野党共闘」ができたところで、2012年の「日本未来の党」の惨敗の再現が待ち構えているだけではないかとの暗い予想に傾いてしまう今日この頃なのである。