都知事選と同日に都議補選が行われる。江東区でも行われ、私は例によって消去法では共産党の大つきかおり氏意外に選択肢がないので同氏への投票を決めているが、私は知らなかったのだけれども一部で(私が警戒する一人である)三戸安弥が優勢との報道があったらしい。三戸自身がXに書いていた。
【これまでにない危機感、皆様へのお願い】
— さんのへ あや (三戸 安弥) (@sannohe_aya) 2024年6月29日
「さんのへさん、今回は余裕で勝つでしょ!」
「自民党の候補者に負けないでね!」
ご挨拶に伺う先々でこうしたお声がけを多数頂きます。
有り難いことに今日は「江東区では無所属女性新人が優勢」という報道まで出ました。… pic.twitter.com/GUWmJJMvU8
「これまでにない危機感」というフレーズが笑わせる。最近Xでよく「りっけんカジュアル党員」さんが真似している公明党流のやり方だ。しかし埋め込みリンクでは表示されない長文の本文中には
国政政党の候補者が必死になって大きな組織で挑んできている事が手に取るようにわかる
などと書いて、共産の大つき氏(衆院補選に勝った酒井議員も応援している)ともども、「負けたら政治生命が終わる」と言われている自民党の山崎一輝を「挑戦者」扱いしている。つまり内心では自信満々であるらしい。
また、
江東区長選挙の時は「さんのへが絶対に勝つ」と信じて止まない区民の皆様が大勢いて下さったにもかかわらず、投票率が伸び悩んだことで、組織票の影響が強く出る結果となってしまいました。
とも書いているが、このふてぶてしさが三戸の持ち味なのだろう。
正直言ってこちらとしては腹立たしい限りえはあるが、昨年の区長選で柿沢未途の応援を受けた木村弥生陣営の買収事件、あれを警視庁深川署に告発した人物*1の素姓は公開されていないものの最初の区長選に負けた山崎一輝陣営の人間ではないかと噂されているが、あの一件をきっかけに「江東区三国志」の三家が全滅することになるかどうか、区民としては興味津々だ。
都知事選の方は、先週「小池大きくリード」と報じたTBSが、今度は「小池ややリード、蓮舫激しく追い上げ」と表現を変えたことで、色めき立つ向きがある。
小池氏ややリード 蓮舫氏激しく追い上げ 石丸氏が追う 田母神氏ら他候補は伸び悩み【都知事選 中盤情勢】 https://t.co/IFaOmU0q1N
— TBS NEWS DIG Powered by JNN (@tbsnewsdig) 2024年6月30日
しかし実勢は下記米重克洋のXが指摘する通りだろう。
JNNの情勢報道は先週のものはネット調査で、この週末の方は電話調査に依拠している。このため、情勢の用語(リードとか追い上げとか)が違うからといって、この1週間でその用語通り変化したと見ることはできない。ネットと電話では数値の出方が違うので、それぞれ別物として見るべきもの。
— 米重 克洋 (@kyoneshige) 2024年6月30日
情勢報道から情勢を知りたいなら中身に注目した方が良い。政党支持層や無党派層を何割固めているか、男女別で見るとどうか、等々。例えば一般論として、無党派層や女性は、各政党支持層や男性より後に投票態度を決めていく傾向にあるので、そこでリードしている候補は伸びやすい。
— 米重 克洋 (@kyoneshige) 2024年6月30日
これらの指摘には、それは仰る通りとしか言いようがないが、下記平河エリのXなどは醜悪の一語に尽きる。
都知事選に関しては基本的にはネット調査の方が電話調査の方が信憑性は高いのかなとは思いますが、他社がどういう傾向を出してくるか気になるところ。
— 平河エリ Eri Hirakawa (@EriHirakawa) 2024年6月30日
「ネット調査の方が電話調査よりも信憑性は高い」でした。訂正。
— 平河エリ Eri Hirakawa (@EriHirakawa) 2024年6月30日
なぜ無作為抽出によらないネット調査の方が「信憑性が高い」といえるのか、平河がひとことも述べていないことはいうまでもない。
よく「選挙ドットコム」が電話調査とネット調査を並べて出しているが、ネット調査が選挙結果との乖離がずっと大きいことはいうまでもない。
どうもこの平河という論者はこのところ、選挙を重ねる毎に急速にメッキが剥がれつつあるように見える。大濱崎卓真とつるんだりもしているし、もはや論外の論者だと断じるほかない。
都知事選について、広島のさとうしゅういち氏から下記のコメントをいただいた。
無党派層や若者に石丸伸二が浸透していることは前記のTBSが共同通信や毎日新聞その他と合同で行った世論調査の結果にも反映されているが、その石丸とちゃっかり事実上の連携をしているのがこの記事の最初で言及した、都議補選江東選挙区に出馬している三戸安弥だ。以下は三戸のXより。
【江東区豊洲での邂逅】
— さんのへ あや (三戸 安弥) (@sannohe_aya) 2024年6月30日
石丸伸二都知事候補と「互いに頑張りましょう!」とエールを交わしました。
目指す立場は違えど国政政局に左右される事なく「おかしい事はおかしい!」と物申す姿勢を貫いて参ります。
東京都政を忖度や利権政治から変えていきましょう💪🏻#都知事選挙#都議会議員補欠選挙 pic.twitter.com/3QmPDW7zAz
石丸にせよ三戸にせよ、油断のならない人たちだと思わされる。
都知事選の現状について、私がもっとも妥当だと思ったのは下記北守氏のX。
ここ何回かの補選に比べて都知事選が容易ではないの、都民ファには自民党や大阪維新のような組織としての利権ネットワークは弱いけど、小池都知事個人に結びついた大企業やマスコミとの利権構造が強固に存在するということだと思う。小池専制。草の根市民が小池べったりのマスコミを倒せるかが鍵。
— 北守さん (@hokusyu1982) 2024年6月30日
ブログでは下記高世仁氏の記事が良い。
記事の末尾の部分を引用する。
小島氏は小池氏が「ものすごい勢いで都の金をばらまいて」いること憂慮する。
《選挙対策であり、単に自分がスポットライトを浴びたいからでもあります。23年1月4日の都庁職員を前にした挨拶では突然、「子ども手当をひとり一律5千円支給する」と宣言しました。その日の午後に岸田文雄総理が行うスピーチで「異次元の少子化対策」について語るとの情報を掴んだからです。「総理よりも目立ちたい」という欲望から、何の熟慮もなく、思いつきで言ったのです。
東京は国より財源が、ずっと豊かです。小池さんはそのことに都知事になって気づき、ある時、私に嬉しそうに言いました。
「予算の単位が違うのよね、桁が」
国は百万単位で物事を決めるけれど、東京都だと千万単位、億単位だというのです。》(P108)
小池都政は、都庁舎に映像を投影する「プロジェクションマッピング」に2年間で48億5千万円の税金をつぎ込む。その事業者は、五輪談合で指名停止中の「電通」が100%出資する「電通ライブ」で、入札の経緯も議会に明らかにされていないという。神宮外苑再開発ふくめ大企業優遇の都政は、広告主に忖度してマスコミが批判しにくいという声も聞く。
今回の都知事選挙にあたり、都民そしてメディアは、真実と民主主義のために立ち上がった小島敏郎氏や北原百代氏ら告発者の勇気に応えることができるだろうか。
選挙結果は次の日曜日に出る。
東京の場合、勝ち組共働きインテリの女性がこの立憲右派に当たるのではないかと推測しています
要は小池百合子が東京一極集中を原資にして子育ては凄まじい充実ぶり。三十代、四十代の東大早稲田慶應出身夫婦共働きで大手企業や官僚とかで子どもは開成桜蔭渋々とか。そう言う層は劣化ウラン並に小池支持。しかし国政では田舎のセクハラジジイイメージが強い自民を忌避して立憲。なんとなくわかる気がします。東京は一方で、非正規公務員の切り捨てが深刻。女性間の格差が深刻ですね。勝ち組ママは小池百合子がかためているなら現場労働者を蓮舫は固めるべきですね。若者は高齢者に天誅!!イメージで石丸伸二って感じの人も多いでしょうから。