kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

都ファの尾島紘平都議、「組織的に世論調査・出口調査に回答して数字を釣り上げている陣営もあり、もはやアテになりません」とトンデモ陰謀論のXを発信(呆)

 最初に地元情報を出しておくと、「古き良き江東」と名乗る自民党支持者がこんなXをポストしてる。

 

 

 この人は4月の衆院補選に関してこんなことを書いていた。

 

 

 それならこの御仁が誰を応援しているかというと、秋元司だった(呆)

 

 

 こんな人に応援されているのが三戸安弥であり、昨年12月の江東区長選でその三戸へのシンパシーを隠そうともしなかったのが立民右派支持層の人たちらしい。

 ところで、その三戸が石丸伸二を応援していることは前にも書いたが、石丸が食っているのが小池票か反小池票かは微妙なところだ。だが有権者全体に占める小池票は2020年都知事選では6割近くを占めていたことから、数としては小池票を食っている方が多いことは当然だろう。だから選挙戦中のある時期から小池陣営が石丸批判を強めたと思われる。

 今回の小池陣営の戦いは、極端なまでの「守りの選挙」であって、前述の4年前の知事選で強く働いた「惰性力」に今回も頼り切ろうとするものだ。それはあれほどの選挙結果の「遺産」があれば当然かもしれない。

 

www.nhk.or.jp

 

 前回の都知事選で366万票を得た小池百合子の得票率は実に59.6%。2位の宇都宮健児は84万票で得票率13.8%、3位山本太郎(元衆院議員)は65万票で10.7%、4位の維新・小野泰輔は61万票で10.0%だった。この10.0%は四捨五入であり、実際には9.99%だったために小野は供託金を没収された。前回の都知事選後にその小野にインタビューしたのが、先の衆院東京15区補選に惨敗した乙武洋匡だった。

 

 

 しかしその小野は翌2021年衆院選に維新公認で東京1区から出馬して得票率23%の3位だったが比例復活で当選した。

 そこまで強かった小池百合子は今回の都知事選でももっとも当選に近いと見られているが、それにしては小池陣営が妙にピリピリしている。

 たとえば昨日(1日)、毎日新聞のサイトに変な記事が載った。

 

 

mainichi.jp

 

都知事世論調査 陣営が数字つり上げ? 専門家「あり得ない」

毎日新聞 2024/7/1 12:14(最終更新 7/1 15:33)

 

 7月7日投開票の東京都知事選の中盤情勢を報道各社が報じる中、分析の基となった世論調査について「組織的に回答して数字をつり上げている陣営もある」という指摘がSNS(ネット交流サービス)に投稿された。専門家は「あり得ないこと」と明確に否定している。

 

 6月30日に複数の報道機関が報じた中盤情勢について、ある候補者の陣営関係者はSNSに「組織的に世論調査出口調査に回答して数字をつり上げている陣営もあり、もはやアテになりません」と投稿した。

 

 報道機関の多くは無作為に数字を組み合わせた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)方式で世論調査を実施している。毎日新聞が6月29、30の両日に実施した都知事選の電話調査も、この方法を用いて固定電話で523人、携帯電話で515人の有効回答を得た。

 

 世論調査研究の第一人者で、埼玉大名誉教授(政治意識論)の松本正生さん(68)は「調査対象者はランダムに選ばれるので、組織的に答えることはできない」と説明する。

 

 こうした指摘が陣営側から投稿される背景として、松本さんは「一般論」として、世論調査やそれにまつわる報道は各陣営にとってのいわば「成績評価」であり、その後の投票行動に影響を与える可能性もあるため「各陣営は非常に気にしている」と解説する。【平塚雄太】

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20240701/k00/00m/040/074000c

 

 いったい誰が「組織的に世論調査出口調査に回答して数字をつり上げている陣営がある」などという愚にもつかない陰謀論かましているのかと思ったら、都ファの尾島紘平都議だった(呆)。よくこたつぬこ(木下ちがや)氏がリポストしている人だ。

 

 

 当然ながら尾島都議のみならず毎日新聞社も批判を浴びている。

 

 

 私は、小池陣営の焦りは「今回も圧勝でなければ困るから」というところから来ているのだろうと思うけれども。

 あまり言う人はいないけれども、仮に今回の都知事選で小池が当選した場合、小池が4年の任期を全うするとは限らないと私は思っている。

 私の念頭にあるのは、今回の4選のために2011年の都知事選に出馬した石原慎太郎だ。石原は任期途中で都知事の座を投げ出し、橋下徹一派と合流して日本維新の会(旧)を立ち上げた。小池もまだまだ国政進出への野望を捨てていないことは想像に難くない。

 しかし都知事選で圧勝できずに、たとえば午後8時のゼロ打ちができなければ小池の維新に翳りが生じ、国政復帰が難しくなるだろう。

 だから今回の選挙ではなるべく表面に出ずに中公新書にのみ頼って圧勝を狙っているのだろう。石原慎太郎は2011年の都知事選で東国原英夫渡辺美樹の挑戦を受けたが、261万票対169万票で東国原を退けた。その4年前、2007年の都知事選では281万票対169万票で浅野史郎を退けていたから、石原は20万票を減らしただけだった。

 小池の場合は、前回が366万票対84万票の超大差だったから、これに近づけるのはおよそ不可能だ。だが接戦にでもなったら、小池をもってしてもその程度ということになって小池の国政復帰への可能性は萎む。

 小池陣営が遅れているのはそのような事態ではないか。

 そんな時にトンデモ陰謀論かました尾島都議は愚かといえば愚かだが、組織が衰勢にある時には組織の成員は往々にしてこのような愚挙に走ってしまうものだ。今回の尾島都議のXは、その好例だと思った。