少し前に「ななしさん」というXアカウントの泉健太支持系の新自由主義者にして立民右派支持者を批判した記事を公開した。
その「ななしさん」は相も変わらず枝野幸男をdisっている。
立憲民主党代表選、新橋の演説聞いた
— ななしさん (@nanashisan_com) 2024年9月18日
あんま悪口を言いたくないが枝野幸男さんは「規制改革は間違い」とか「大企業だけが儲かる」「派遣社員使い捨て」「貧困層を支える」みたいな
「都心部の無党派会社員層をわざわざ敵に回すワード」
が出すぎなの、一刻も早く改善したほうがいいよ…
夕方に新橋にいる会社員なんて大半が大企業やそのグループ企業、及び主要取引先な訳で・・
— ななしさん (@nanashisan_com) 2024年9月18日
その人たちに「大企業が〜」共産党バリの演説かましてどうすんだと
あと言わずもがなだけど、露骨な貧困層救済アピールは中間層が逃げる。新橋で訴えるのは愚の骨頂だよほんと
規制改革でいえば、むしろビジネス上や日常生活でムダな規制にイラついてるのが都市部の中間〜上位所得層な訳で、「規制改革反対」なんて既得権層の業界団体やジジババにしか響かないってことをもっと意識したほうがいいよ。
— ななしさん (@nanashisan_com) 2024年9月18日
なんで蓮舫の失敗から学ばないんだ?
この人はなぜ維新を支持しないのだろうかと不思議でならないが、立民には確かにこういう支持者が少なからずいるわけで、泉健太はそういう支持層に支えられてきたわけだ。
しかし今回の代表選で、立民の国会議員のうち中間派ないし右派の間にも、泉支持系と反泉支持系の党内権力抗争があって、どうやら後者が多数だったらしく、彼らが担いだ野田佳彦がどうやら今回の代表選でほぼ独走状態にあるらしい。
立民代表選は下記3パターンのいずれかになると思われる。
私は上記のいずれかになるだろうと思っているので、立民代表選について書く意欲が失せてきている。
ただ、今までも泉健太体制だったから、泉から野田に代わったところで、そんなに大きく変わることはなかろうと思っている。
野田さんが党首になったら、立憲はもう応援しない。
— ハナブサ ノブユキ (@Hanapan8723) 2024年9月17日
そういう人多いんじゃないかな?
今まで立憲を応援してきた人たちへの裏切りとしか思えないんだが…。https://t.co/BDXRBnyyx8
上記Xに対する下記の反応を「ななしさん」がリポストしているが、それには私も同感だ。
>野田さんが党首になったら、立憲はもう応援しないという人が多い
— りんころ (@rinkoro0503) 2024年9月18日
世論調査結果から、そういうことは有り得ないと断言できます https://t.co/gOVC3xHhWB
ただ、容易に想像がつくことだが、この人は野田佳彦を支持している可能性が高い。たとえば下記のポストがあった。
東京知事選で蓮舫敗北→泉再選ムード消滅→野田元首相返り咲き、まで企図していたとすれば手塚仁雄という人はなかなかすごい人です
— りんころ (@rinkoro0503) 2024年9月18日
野田さんが手放さない理由もわかる
さすがにこれはあり得ない。衆院補選、特に東京15区の結果を見て、手塚仁雄も蓮舫も「勝てる」とみて立候補したら、小池百合子はピークは過ぎたとはいえ相変わらず強いわ、ネオリベに親和的な層は石丸伸二にかっさらわれるわで想定していなかった大大大惨敗に終わってしまったのだ。これで泉の無投票当選か、と思われたところに前代表にして創業者の枝野幸男が手を挙げたから、泉にも続投させたくはないが枝野にも返り咲かせたくない小沢一郎の暗躍などもあって、野田へ野田へとの流れが起きたのだった。手塚仁雄から見ると「結果オーライ」に過ぎず、グループの幹部だった蓮舫を失ったダメージはやはり大きかったとみなければならない。
ただ、政界引退に傾いていた蓮舫が、野田が代表に返り咲きそうな情勢なので、政界復帰、具体的には参院の比例区に出るのではないかとの観測があるようだ。やはり蓮舫は今も基本的には保守派の政治家だとみるべきだろう。
私は手塚仁雄のように寝技専門の政治家は大嫌いなので、手塚はもう勘弁してほしいとしか思わないが。
時々思うのは、2021年の立民代表選に、なぜ野田Gなどの「非旧希望の党」の保守系が候補を立てなかったのかということだ。彼らが候補を立てていれば今回の代表選でうすうすわかってきた立民右派・中間派内のフリクションは起きなかったのではないだろうか。
この流れを嫌って、判官贔屓的な心情から泉支持に流れたリベラル系(たとえば藤原規眞氏などが典型例だろう)もいるようだが、彼らにも私は感心しない。泉体制成立から昨年半ばあたりまでのていたらくを忘れたのかと言いたくなる。
まあしかし、立民代表選にしても自民党総裁選にしても、党員票等が数字になって出てくるわけだから、それには大いに関心がある。どういう人たちがこの2つの政党を支えているかがわかるからだ。
そして、もっと重要なのはそのあとに控える衆院選だ。これが日本の有権者に対する3年ぶり、参院選を勘定に入れても2年数か月ぶりの全数意識調査にもなるからだ。
衆院選がどうなるかは、下記Xがいえてるのではないかと思う。
統一教会のことはちょっと置いとくとして、思えば13年参院選といい、22年参院選といい、野党第1党が保守中道に寄るだの左派色を薄めるだの批判を抑えて提案型になどという路線で戦った選挙は、目も当てられないひどい結果になっていることは忘れない方がいいよね
— げそ (@geso0602) 2024年9月17日
つまり、そんなもの求めてる層なんてリアルにはいないし、いたとしてもこっちに入れない
— 匿名希望の蝸牛@いつでもえだのん一択(まいまい🐌)🦔💙💛 (@unknownescargo) 2024年9月17日
まあこれは本当にその通りだろうなあ。
野田佳彦が仮に第3代立民代表になるとして、野田が2013年参院選での海江田民主党や2022年参院選での泉立民の失敗から学ぶことができているかが問題だろう。
あるいは、維新の現状が惨憺たるものだからといって、前記「ななしさん」が望んでいるであろうような「勝ち組」の支持層を取りに行くような方向性をとっても、結果はまたろくでもないものになるだろう。
おれは野田には投票しないけど、野田が立憲の代表になったら応援しないっていう人は(今まで立憲を応援していたのかすら疑問だけど)、どうやって自民党政権を降そうという算段を描いているんでしょうかね。
— まつもと (@matsuwitter) 2024年9月17日
それがなきゃ自民党政権を降ろすことより野田はダメダを優先するってことでしょ。
私は比例ブロックは社民で(スターリン主義をむき出しにしている共産党には、それを改めない限り国政選挙では絶対に投票しない。地方選ではその限りではないが)、選挙区は酒井菜摘に既に決めているけれども、今の流れだと両方「死に票」になる可能性が(残念ながら)高いといわざるを得ない。比例はもう確定だけど。政局が私の都合の良い方に傾いてくれれば良いのだけれど、それにはかなり悲観的だ。
野田氏は不支持ですが2012年も民主党に投票したので、今回代表になっても小選挙区は投票します。
— SHUNZEI_104 (@8Shunzei) 2024年9月17日
ですが当時は消費増税と引き換えの社会保険料見直しもなし。片山世耕の生活保護叩きや蓮舫さんへの二重の差別(女性と移民)と闘う要素も薄い。
民主党の枠組みだけでは投票しても応援は出来ない状態です。 https://t.co/Urz1kmvhqC
私も野田佳彦は不支持だし、もともと比例票は民主系に入れていない。
ただ、下記「\しらたけ/」氏Xを受けたのせつなりっとく氏の何件かの連続ポストのうち、最後のポストは悪しき偏見だと思う。
野田小沢手塚ラインはここ数年もっとも共産と良好な関係を築けていたと思うし、野田さんの立候補表明時点ではそんなに険悪な感じだった風には見えなかったけど、明らかにここ数週間で対野田への共産側の対応が変わってるね
— \しらたき/ (@sirataki_kokkai) 2024年9月18日
野田さんの発言だけが原因かねこれ
当初、野田氏に共産は別に好意的なようですよとツイートしたところ共産党の議員や党員の人から複数いいねがきていたので、この見立ては正しかったんだと思っている
— せつなりっとく (@setsuna0417) 2024年9月18日
これは想像なんだけど、共産にも「ここに離れられるとヤバイ」的なコア層はあって、そのコア層が一番気にしてるのって労働問題でも裏金でも消費税減税でもなくて「安保関連」なのでは
— せつなりっとく (@setsuna0417) 2024年9月18日
これは「コア層」ではなく共産党中央にそういう人たちがいて、執行部を突き上げているものだろう。そういう政党だ。私見では、もともと志位和夫の自衛隊に対するスタンスは松竹伸幸氏と大差なかった。
除名や除籍で話題になる人も、ここに変に手を突っ込んだ結果感が(外からは)あるし
— せつなりっとく (@setsuna0417) 2024年9月18日
私が悪しき偏見だと思うのが上記のポストだ。たとえば大山奈々子神奈川県議は松竹氏のシンパでもなんでもない。彼女が松竹氏問題に関して、私から見ると建設的そのものの提言だったとしかポストをしたのが昨年3月だが、それが執行部の逆鱗に触れて、田村智子代表就任早々名指しで厳しい批判を受けた。現在も大山氏は発言を相当程度制限された状態にある。また共産党にはハラスメントの案件もあり、最近では離党者も目立つようだが、その原因が安全保障問題に「右から」手を突っ込んだ結果だとは、私には全く思えない。
それが、共産党や新選組の最近の不人気に現れているのではないかと思う。
下記に三春充希氏のXをリンクする。
9月17日現在の政党支持率の平均(10%未満拡大)
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) 2024年9月17日
無党派 43.1 %
自民 31.1 %
立憲 8.0 %
維新 3.6 %
公明 2.6 %
共産 2.6 %
国民 1.4 %
れいわ 1.2 %
社民 0.6 %
参政 0.5 %
教育 0.2 %
みんな 0.1 %… pic.twitter.com/lhGLZYVQU6
都知事選後の立民の反落と維新のかなり激しい凋落が目立つが、共産も新選組も、支持率は下げ基調にある。つまり両党とも民意の受け皿にはなっていないと思われる。
あっ、すっかり書き忘れていたが、野田佳彦の最大の懸念は維新へのすり寄りだったな。でも時間がなくなったのでそれについては改めて書くことにする。