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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎、立民代表選で野田佳彦支援へ(呆)

  やはりというべきか、小沢一郎野田佳彦を支持するらしい。各メディアがいっせいに報じた。以下朝日新聞デジタルより。

 

digital.asahi.com

 

 以下引用する。

 

小沢一郎氏、立憲代表選で野田元首相を支援へ 民主党政権では対立

伊沢健司 2024年9月2日 22時00分

 

 立憲民主党小沢一郎衆院議員(82)は2日、代表選(7日告示、23日投開票)で野田佳彦元首相(67)を支援する方針を固めた。小沢氏が率いる党内グループ「一清会」(12人)の多くが野田陣営に加わる見通し。複数の関係者が明らかにした。

 小沢氏は2日、国会内で一清会のメンバーや野田氏に近い議員らと断続的に協議。3日にも野田氏と会談し、支援を伝える意向だ。これまで代表選をめぐり泉健太代表(50)の交代を唱え、野田氏のほか枝野幸男前代表(60)や江田憲司元代表代行(68)らと会談を重ねてきたが、次期衆院選で野党で幅広く連携するには野田氏が適任と判断したという。

 小沢氏は野田政権の2012年、マニフェスト政権公約)になかった消費増税を進める執行部に反対して集団で離党。その後、野田氏は衆院解散に踏み切ったが大敗、民主党政権の下野に追い込まれており、両氏はかつて対立関係にあった。(伊沢健司)

 

朝日新聞デジタルより)

 

URL: https://digital.asahi.com/articles/ASS9243PZS92UTFK016M.html

 

 小沢は「次期衆院選で野党で幅広く連携するには野田氏が適任と判断した」というが、この場合の「野党」にはまず第一に維新が含まれるとともに、共産「も」含まれることはいうまでもない。

 そして今やすっかり落ち目になった維新にとっても、除名・除籍・パワハラ問題などで揺れる共産にとっても、立民代表選で名前の上がっている候補者のうち一番都合が良いのが野田佳彦であることをここで指摘しておかなければならない。そう、「共産党にとっても」野田が一番好都合なのだ。具体的には、野田Gの立民東京都連幹事・手塚仁雄共産党とのパイプがある。手塚には元号新選組とのパイプもあって、2021年衆院選東京8区では立民党内から吉田晴美を追い落とそうとした。野田Gには幅が広いという長所があるが、野田自身がバリバリの右派であることの他に、手塚のような人物を抱えているという大きな問題点がある。手塚も泉健太に似て、典型的に党内の人事工作に長けた人であって、だから野田Gの重鎮として居座っている。このあたりに限っては、最近ようやく野田Gとの確執が可視化されつつある、泉健太支持の立民右派支持層も私とほぼ同じ認識をしていることと思う。ただ、泉が手塚と同じカテゴリに属するとは彼らは絶対に認めないだろうが。

 まあオザシンたちはいい面の皮だろう。

 そういえば最近の一連の動きで「ガーベラの風」という文字列を久々に見たが、あの集団の首謀者は、15年前の政権交代の時にオザシンたちに天まで届かんばかりに持ち上げられた陰謀論者・植草一秀だ。

 植草を筆頭とするオザシンたちは、小沢の野田支持をどう言い繕うのだろうか。

 しかしながら、前回2021年に続いて、またも立民代表選が小沢の思い通りになろうとは痛恨千万だ。今回も、これだけ勝ち馬に乗ろうとする動きが雪崩を打っては、もはや野田佳彦の代表選当選は不可避だろう。

 また、泉健太支持の連中が3年前の代表選で小沢に頼ったことを全く総括していないことも指摘しておく。

 

 

 埋め込みリンクに表示されない部分は下記。

 

小池百合子希望の党騒動の仕掛け人として裏回し)

泉健太(2021立憲民主党代表選)→

野田佳彦(2024立憲民主党代表選)

 

 小沢という人間は、いつも自身の支持層の志向とはかなり方向性が異なる人間を担いできた。

 たとえば2010年に小沢が担いだ樽床伸二は過激な新自由主義者だが、小沢は「社民党にも理解される人を」と言いながら、その舌の根も乾かないうちに樽床を推した。

 2011年の海江田万里は、菅直人玄海原発再稼働を阻止されて悔し涙を流した人だった。

 2012年には橋下徹を担ごうとしたほか、橋下がダメだった時に備えて、あの石原慎太郎にまで声をかけていた。それを知った橋下は、自らが石原と組んだ。

 山本太郎だけは例外で、山本は熱烈なオザシンだった。山本は2020年の東京都知事選の出馬で一時小沢と仲違いしたが、現在は関係を修復している。

 2017年に前原誠司とつるんで小池百合子を担ごうとしたことなど、小沢の政治人生において、2011年の菅直人政権不信任案提出を自公に焚きつけたことと並んで、もっとも凶悪な動きだった。

 そして2021年には泉健太を立民代表にして、今回は野田佳彦に乗っかった。

 ここまでわがまま放題に動いてきたのに、今なお小沢を支持したり信奉したりする人たちがいる。

 

 

 いや、泉健太という人からは「権力の抑制的行使」という考え方が抜け落ちている。少なくとも党内では強権的な組織内権力の行使をやる人だから「権力あまり関係ない」とは全く言えない。泉とはそういう人だから立民の国会議員の間でここまで「人望がない」のだ。どうやら泉の再選の線が消えそうなことが、今回の代表選で唯一の救いかもしれない。

 その意味で、下記の序列には私は同意しない。

 

 

 私なら、泉は野田と並んで同率最下位にする。昨日までは「泉は野田より悪い」と思っていたが、小沢が野田を推すことになったので野田が泉と同率最下位に落ちた。

 そういえば、こたつぬこ(木下ちがや)氏がリポストした江川紹子氏のXが見苦しい。

 

 

 江川氏自身が「野田が代表になったら一番政権交代の可能性が高い」と考えているのか、小沢がそう考えていると江川氏が想像しているのか、そのどちらかがはっきりしないが、2010年代初期に池田香代子氏と並んでリベラル系文化人の中でのオザシンの代表格だった江川氏らしい、実に嫌らしいポストだと思った。