今日は、まず衆院選東京15区で3位に沈みながら比例復活しやがった衆院議員・大空幸星の件から。今後弊ブログは選挙区では「大空主要打撃論」の立場に立たざるを得ないので大空ヲチは欠かせない。
以下引用する。
衆院選で最年少当選の大空幸星氏、「立場が違う」発言で“同志”コメンテーター陣から反論「バカにしすぎ」
10/29(火) 20:21配信
『ABEMA Prime』で共演者が反発
衆議院議員選挙(10月27日投開票)で東京15区から自由民主党公認候補として出馬し、比例代表で復活当選を果たした「史上最年少・25歳の衆議院議員」大空幸星(こうき)氏が28日、ABEMAのニュース番組『ABEMA Prime』(午後9時)に出演。「立場が違う」発言で、これまで共演してきたコメンテーター陣を“敵に回す”シーンがあった。
自民党から出馬理由を「政治に対して一方的に批判していたが、コメンテーターの仕事に限界を感じた。個人としてコメンテーター人生が嫌になった」と話す大空氏に、共演のコメンテーター陣は反発。「勝手に同志と思っていたのに……」「アベプラでも忖度なしにがんがん攻めていた。それが見えなくてショックだったし、人間味がないと感じた」「世間一般のイメージと選挙に出てからのイメージが180度変わった」と、これまでの舌鋒鋭い若き論客としての大空氏の“変節”ぶりを指摘する声が相次いだ。
コメントを求められた大空氏は「個人の考え方は変わっていない」としつつも、「立場が違うから。僕の考えるコメンテーターは、どこにも言えることをフワッと言っている」と前置きし、「僕は、それを壊していくことだった。だから言い過ぎたこともいっぱいある。でも、コメンテーターでは(世の中を)変えられない」と語った。
これには「コメンテーターをバカにしすぎ。政治家のほうが偉いのか?」という反論が噴出。「なんでここに来ているの?」のコメントには、「じゃあ、帰りましょうか」と大空氏が反応する場面もあった。
大空氏の言論に関する問題は、特に「選択的夫婦別姓と同性婚」に関する質問への対応で浮き彫りになっていた。候補者討論会で立憲民主党・酒井菜摘氏から意見を求められた際、大空氏は「イシュー化」という言葉を用いながら、自身の意見を明確に示さず、質問を回避。この姿勢にネット上で批判が相次いでいた。
また、大空氏は自民党の「政治とカネ」問題について、自らは無関係であることを強調したが、具体的な解決策や意見を示さないまま選挙戦を進めた。結果、無所属で立候補した元格闘家の須藤元気氏にも敗れる3位と小選挙区では落選し、「全ては私の力不足です」と述べることになっていた。
ENCOUNT編集部
URL: https://news.yahoo.co.jp/articles/5d03de25ff9d92b7372cbb8f793e44b66b5d2d0b
その候補者討論会はリハック主催で、大空寄りの主催者といえるが、同じ主催者による討論会に補選の時には欠席した酒井菜摘が大空にダメージを与えた。これは事前に作戦を練っていたはずで、それが見事に当たった。酒井陣営の作戦勝ちだったといえる。
結局大空は年齢が若いだけで、選挙での主張は自民党に与えられるまま、「単なる自民党の政治家」に過ぎないということだろう。それこそそれこそマリオネットである。しかも、選挙で大空の応援に、確か現在山口県在住のはずの安倍昭恵が江東区にやってきた時に、安倍は大空を「高校生の頃から知っている」と言っていた。大空は選挙戦で学生時代から江東区に住んでいたと言っているが、事実ではないとの指摘もある。2022年から江東区に住んでいるのは事実らしいが。
何やらいろいろと怪しいのである。自民党江東総支部は今回候補者の公募をかけ、大空はそれに応募した形になっているが*1、本当に純粋な大空側からのアプローチだったのだろうか。総支部の公募はさすがにやらせではないだろうが、大空がそれに公募したのには、自民党執行部筋の意向が反映されていたのではないかと邪推する。今回の衆院選で、何やら小泉進次郎が東京15区にご執心だったらしくて猛攻をかけてきた。これは他の選挙区の(つまり大半の)自民党関係者からずいぶん顰蹙を買ったようだが、こちらとしても良い迷惑だった。おかげで肝を冷やした。そしてもし小泉進次郎が自民党総裁選に勝って、総理大臣として東京15区に大空の応援に入ったなら、大空が選挙区で勝っていたかもしれない、そう思うとぞっとする。結局小泉は力を入れた東京15区でも負け、衆院選の自民惨敗の総括が出る前に選対委員長の座を投げ出した。無責任極まりない政治家であり、早く奴の政治生命を終わらせてやりたい。こちらとしても良い迷惑だった。大いに肝を冷やした。小泉には本当に腹が立つ。
最後は大空票が一定須藤元気に流れてくれたので事なきを得たが、結果的に本選でも大空、須藤、それに金澤結衣に保守票が三分してくれたおかげで、得票率わずか27.5%と、野党共闘が成立した補選での得票率29%を下回った酒井が辛勝できた。補選と比べて大きく伸びたのは、いうまでもなく須藤元気だった。須藤は4月の補選のために参院議員を辞めたために無職であり、そのため補選のあと短期間で本選があることが確定していた今回の衆院選一本に集中できた。そこがアドバンテージだった。それと衆院議員になって知名度が増し、立民代表選でも吉田晴美擁立劇で目立った酒井との争いだったが、補選時と比較しての票の伸びでは須藤が酒井を大きく上回った。酒井は今回は薄氷の勝利ではあったが、非常に運の強い政治家だと思う。選挙戦では補選でも本選でも参謀を務めた高野勇斗都議が超強力だった。その高野都議の話は今回も最後にやる(と思ったが時間がなくなった。明日に回します)。
今回は、昨日できなかった下記記事へのコメントを紹介する。
ラヴェンダー・ホリフィールド
「小さく生んで大きく育てる」。確かにその通りで、補選の時にoricquen氏に「酒井なつみは本選で落とせるから、(対立陣営に)何が何でも酒井を落とそうという動きはない」と評された時には、そう油断させておいて実際には難攻(区長選で負けてるから不落とまでは言いませんが)なのが酒井という人なんだよ、本選を見ておれと、私はひそかに思っていました。その予想が当たって嬉しいです。同じoricquen氏は本選の時に、なぜ立憲の地盤が薄い地盤でこの情勢が維持できるか不思議だとポストしてましたが、それこそが酒井のペースです。昨日の記事で最後に触れた時短の話も、二度目の区議選(昨年4月)に選挙カーで騒ぎ立てないと宣言して3位当選した実績があるので、ああ、また同じ発想なんだなと思いました。あの人には実に不思議な浸透力があるんですよね。
長居家風
今回の結果は私を憂鬱にさせるものでした。
比例の得票数で前回と比較すると、(投票総数は前回と違いますから正確ではないが)
自民533万減、公明115万減、維新296万減。その分がどこへ移動したかというと
民民357万増,前回存在しない参政187万、保守114万、元号159万増で立憲はわずか6万増、社民共産は減。国民全体の重心は右に移動したことになる。
特に私が懸念するのは実質極右政党の民民である。
尊厳死に言及し世代間分断をあおることで若年層の人気を得ようとしている。
最終日の東京駅丸の内の演説には、開始前から千人を超える人(主に若者)が集まったそうである。
そこに石丸が登場したそうである。
民民の支持を訴えたのではなく、ただ選挙に行こうと話したそうであるが、石丸支持者が民民に入れる
という影響力はあったのではないか。
私は社民に投票したが、8万減り何とも残念な結果である。
社民はまた得票率2%を切って1議席で、来年の参院選でまたも政党要件維持成否が問われる選挙になります。しかも来年は福島瑞穂が出ない回なので、一昨年よりもさらに厳しいです。私も社民党に投票しましたが福島瑞穂党首は全く支持していないので(だからブログ記事に社民党のことをほとんど書かないわけです)、下記レバ子氏(連合左派の人)のXに共感してしまいました。
いい加減社会民主党員も「今仲間割れしている場合じゃない」と言って福島瑞穂体制を追認するような日本共産党レベルに硬直化した党内運営に対してはっきりと否を示してほしい。団結する力は必要ですが、いつまでも福島瑞穂という権威を容認する体制は党員をさらに窮地に追い込むだけです。
— レバ子@Labor Struggle (@laborkounion) 2024年10月28日
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管見人
フランス革命を引き合いに出した高野区議のXは良かったです。不思議なのは同区議が野田佳彦Gにいることですが、小西洋之も野田Gだし、幅だけは妙に広いグループです。
久しぶりに腹いせコメントで失礼しますが、高野区議や大谷とは全く違うのに、なぜかドヤってる奴にムカついています。連合の芳野です。次の2つの記事に、>以下のブコメをつけました。
連合 芳野会長「結果に結びついた 参議院選挙にもつなげたい」 | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241028/k10014621831000.html>てか、今回の民民の参政党・維新・石丸ばりの社会保障敵視、世代間対立煽り路線に対して何か一言ないんかい。労働貴族階級代表のくせに。厚生年金守らんでよいの? 競合について立民だけにケチつけてる場合なの?
衆院選「立共協力不要の証明」 連合会長【24衆院選】:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024102801385&g=pol>そんな結論ありきで雑な因子分析より、連合幹部と全労連幹部の対立こそ日本の労働者のガンだということの方がとうに証明済みだと思うが。ことに公務員系。権力工作しか頭にない、分断を煽るトップなど、いらねぇ。
民民は完全な維新の受け皿ですよね。維新が2012年夏に安倍晋三をスカウトしようとしたり、その後は菅義偉べったりだったという、親アベスガ政党であるのに対し、安倍に「ニッキョーソ」呼ばわりされて嫌われていた玉木の民民が安倍派の没落によって維新にとって代わろうとしているのが現状でしょうか。そんな民民と立民の糾合って、芳野ばかりじゃなくてこたつぬこ(木下ちがや)氏あたりもご執心ですが、うまくいくはずがないと思います。
帆船
そういうことを言うのは権威主義者たちですね。
共産の比例票減少を、単に高年齢層の自然減のためだと言いたがる人もいますがそれは誤りです。共産党の得票減少には地域性があって、高齢者の人口比率が特に少ない東京都で共産の支持率低下が特に目立っていると、これは2004年の京都市長選に共産党推薦で立候補した広原盛明氏の指摘です。
共産党の比例得票数・得票率を2020年代に入ってからの3回の国政選挙で比較すると、416万6千票・7.3%(21年衆院選)、361万8千票・6.8%(22年参院選)、336万2千票・6.1%(24年衆院選)と80万3千票・1.2ポイント減少している。この傾向は、ブロック別比例得票数・得票率でみても変わらない。つまり、北海道ブロックから九州沖縄ブロックに至る全国11ブロックのうち、9ブロックが3回連続して減少しており、最大の下げ幅を記録しているのは東京ブロックで、67万票・10.4%(21年衆院選)から49万8千票・7.8%(24年衆院選)へ17万1千票・2.6ポイント減少している(赤旗、同上)。大都市圏とりわけ東京圏が共産の大票田であっただけに、この数字は次期都議選の行方に大きな影を投げかけている。
URL: https://hiroharablog.hatenablog.com/entry/20241029/1730189784
全国平均では21年衆院選比の共産党の得票率低下は15%ですが、東京ブロックでは実に25%減で、これは立民で「提案型野党」路線に走って21年衆院選比で22年参院選の比例得票を3割以上も比例票を減らした当時の泉健太立民執行部に匹敵する激減ぶりです。
以上から、共産党の後退には単に高齢者有権者の自然減にとどまらない構造的な原因があることが確実にいえます。
時間になったので今日はここまで。
やはり酒井菜摘は「小さく生んで大きく育てるという意味で模範的な野党議員ですね
まあ野党ぐせがつきすぎると困りますが
ディープインパクトみたいに何馬身も引き離すんじゃなくテイエムオペラオーみたいに首差で勝つ
横一線と言われた大空と4000票差なら充分です
全体に6万票台が3人、金澤結衣でも3万票台というのが補選と違い投票率が上がった結果でしょうか
今後の流れですが、与党過半数が勝敗ライン、と言ってたんですからそれを下回れば退陣するんだと思ってましたが、石破にその気はないようです(笑)
これでは橋本龍太郎など参院選で負けて退陣した過去の総理が浮かばれませんが、2007年の安倍みたいに参議院で負けても続投しようとして所信表明をしたのに野党の代表質問の直前に病気理由で辞める、といった悪い前例もあります
今のキングメーカー達はすぐに高市に差し替えることはしないでしょうが、事実上「禁じ手」の殆どない世界になってるので不安は感じます