アメリカではドジャーズがワールドシリーズを制覇し、日本では横浜DeNAベイスターズが26年ぶり日本一に王手をかけた。但しソフトバンクの先発は次が有原、最後がモイネロなので下手したら「完全外弁慶シリーズ」になりかねない。メジャーでは2019年に例があり、これには驚かされたが、日本でも2011年は第6戦までがそうだった。この年の最終戦にホームとして初めて勝ったソフトバンクが、その試合以来2020年まで日本シリーズのホームゲームで16連勝していたから、その前後にホームで3敗したシリーズがあることになる。えらく極端だ。
政治だが、今回の衆院選では地元の東京15区のことばかり書いていたので選挙全体についてはほとんど何も書いてこなかったと思う。
今回と似ているのは1979年に大平政権で自民党が負けた衆院選で、この時には選挙直後から自民党内で主流派と反主流派の激しい権力闘争が起きたことが、翌1980年の衆参同日選挙につながった。だから高市早苗の総裁選敗北に続いた衆院選での自民党敗北を受けてネトウヨが「石破茂を引責辞任させて高市が総理大臣になって来年夏に衆参同日選挙をする」などと騒いでいるが、これはあり得ない。
なぜなら高市が頼りにする安倍派が大量落選し、とてもではないが高市が総理総裁になれる目がなくなったからだ。高市の党内基盤が今回の衆院選で崩れた。石破が安倍派の議席を削りまくった効果が出ている。「身を切る改革」という言葉をついつい連想してしまう(笑)。それで、石破が少数与党で行くのか連立を組むのかの話になっているが、とりあえず1979年のように特別国会を期限ギリギリにならなければ開けないような事態は現時点で既にあり得なくなったわけだから、政局も1979年から80年にかけてとは全く違った動きになる。公明党が自民党との連立政権から離れる可能性がほとんどない以上、よほどのことがない限り来年に衆参同日選挙が行われることはない。常識的に考えて次の衆院選は早くても再来年(2026年)だろう。
ここまで書いて、やっぱり気が乗らない。11月最初の日は冴えないスタートとなった。