kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

魚住昭さんの「国家とメディア」(ちくま文庫)

昨日、魚住昭著「国家とメディア」(ちくま文庫、2006年12月)を買った。
本は三部からなり、第一部に「日刊ゲンダイ」に昨年6月から12月まで掲載されていた「魚眼複眼」、第二部に月刊「現代」の昨年3月号と9月号に掲載された「NHK番組改編問題」のレポート、第三部に「ダカーポ」に2001年2月から2003年3月にかけて掲載されていた「メディア時評」が、それぞれ収録されている。
中川昭一安倍晋三NHKに番組を改編する圧力をかけた「NHK番組改編問題」に関するレポートが、文庫本に収録されたのはまことにありがたいし、コラム「魚眼複眼」でもしばしばこの件が取り上げられている。また、「メディア時評」では、小泉政権成立の年、国民の多くが「コイズミ魔術」に熱狂していた頃から、粘り強く反小泉の言論を展開していた魚住さんの熱のこもった文章が読める。
是非一読をおすすめしたい本である。