kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

総選挙後、もし与野党伯仲なら平沼一派は必ず自民党側につく

麻生内閣の顔ぶれを見たが、予想通り「カイカク」派のビッグネームはいない。財務大臣兼金融担当大臣の中川昭一は、積極財政論者にして、福田康夫には嫌われ、干されていた極右だ。郵政民営化法案に反対した野田聖子は再任されている。

何が言いたいかというと、麻生内閣は、福田改造内閣同様に「脱カイカク」色を明確にしつつ、福田内閣にはなかったタカ派色を打ち出したということだ。

コイズミの郵政解散・総選挙で平沼一派は刺客を送られ、以後辛酸をなめたが、それから3年が経過した。コイズミの後継者・安倍晋三政権が倒れたあと、福田前政権は外交・安全保障面で安倍の極右色を薄め、経済政策ではコイズミ以来の新自由主義色を薄めた。

今度の麻生政権は、引き続き「構造カイカク」離れを明確にするとともに、外交・安全保障面では保守の人たちに評判の悪かった福田政権のハト派志向を改め、再びタカ派回帰を見せている。

こうなった現在、平沼赳夫一派と自民党の垣根はこれまでになく低くなっているのだ。

もはや、「反自公政権」イコール「反新自由主義」ではない。自民党民主党は、ともに建前上は「カイカク離れ」を競うようになっている。その一方で、民主党から「改革クラブ」なる極右集団が出て行った。平沼赳夫ともっとも親和性の高いのはこの集団であり、彼らは現在の自民党民主党の比較なら、ずっと自民党に近い。

もし総選挙の結果が与野党伯仲に終わったら、平沼一派や「改革クラブ」所属議員は、必ずや自民党との統一会派結成に踏み切るだろう。

もし、「反自公政権」を掲げるブロガーが、平沼一派に対して、「反自公政権の同志だから」などと容認的な態度をとっていたら、あとで必ず「平沼一派に裏切られた」と泣きを見ることになる。

それでも構わない、と言うのだったら、平沼一派を応援することを止めはしないけれども。