このところ、NHKニュースでは大きく取り上げられているのに、大新聞や民放が不自然なほど小さくしか扱っていないのがキヤノンの裏金問題である。
ネットで読める媒体では、『日刊サイゾー』やさる有名ブログ(有料サイトなので内容はよくわからない。同じブログ主による無料サイトでも掲載しているようだが)がこれに目をつけた。下記は『日刊サイゾー』のエントリ。
狙われた御手洗キヤノン 裏金問題は弾けるのか!? (前編)|日刊サイゾー
狙われた御手洗キャノン 裏金問題は弾けるのか!? (後編)|日刊サイゾー
以下引用。
「鹿島から御手洗氏周辺に流れた裏金は、受注の謝礼にしてはあまりに巨額。実は、06年の日本経団連の会長選に充当されたのではないか」(司法記者)との疑惑が持ち上がり、財界を直撃する今年の目玉事件に発展する疑いが濃厚だというのだ。
ずばり、これが疑惑の核心ということになる。日本経団連の会長選は、2006年5月24日に行われた。コイズミ政権の最末期であり、御手洗は同年9月に成立した安倍晋三政権とべったりの関係にあったことは、誰もが知っていることだ。そして、現在の日本の極端な格差社会を象徴する人物でもある。
『きっこの日記』もこの件に参入した。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20090213
『御手洗冨士夫の功罪』と題された2月13日の日記を読むと、耐震偽装疑惑の記事で連日注目を集めた頃のきっこさんの筆致が甦っているのを感じる。「ホニャララ団」という文字列が「きっこの日記」に現れたのも久しぶりではないだろうか(調べてみたら、昨年9月6日以来だった)。
そして、カンジンの政権与党の自民党はと言えば、国民のことなんかホッタラカシで、どうでもいい「郵政民営化」のことなんかでスッタモンダと大騒ぎしてる。売国奴のコイズミまで登場しちゃって、モリヨシローの書いたシナリオ通りの三文芝居を披露して、バカなマスコミを賑わしてる。で、「何で今ごろ郵政民営化なの?」って言えば、それは、モリヨシローとベッタリ癒着してる経団連の御手洗冨士夫を守るために、キヤノン関連の裏金報道から国民の目をそらすためだ。
というのは、うなずける指摘だ。報道陣に「うるさい!」と怒鳴る森を見て、「あそこまで怒った森さんは見たことがない」などと放送記者は言うのだが、私は、郵政解散の時に森が「干からびたチーズ」が云々と言ってコイズミを思いとどまらせようとするポーズをしてみせながら、裏でコイズミと「刺客作戦」を練っていたことを忘れていない。今回も、森に芝居っ気しか感じなかった。
果たして、キヤノン裏金問題は、本丸・御手洗冨士夫に行き着くか。これは、「かんぽの宿」問題などよりもっとずっと大きく取り上げられてしかるべき一件だろう。