kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新型コロナウイルス感染症の国内新規陽性者数に「下げ止まり」の恐れ強まる

 東京オリンピックパラリンピック組織委員会委員長だった森喜朗の後任が橋本聖子に決まったが、御手洗冨士夫なる、元経団連会長にしてキヤノン会長時代の2006年に同社の偽装請負問題が暴かれた上、労働問題に関する数々の暴言で大顰蹙を買った憎むべき人間が取り仕切る不透明な半ば密室の談合で決まった。ちなみに私は、上記偽装問題が発覚するまではPC用のプリンタやデジカメはキヤノン製品を愛用していたが、上記問題の発覚後はキヤノンの製品は一切買わないことに決めて現在に至っている。

 橋本聖子自身、森喜朗人脈の人間と見られており、会長に適任だなどとは私は全く思わないが、今後問題になるのは東京五輪を開催できるかどうかだろう。

 先月8日から始まった緊急事態宣言によって、新規陽性者数が1週間で3割減るペースがずっと続いていたが、今週に入って下げ止まりがはっきりしてきた。詳しくは明日公開のエントリでグラフを示すが、今週の新規陽性者数は先週の3割減、つまり先週の7割を超える可能性がある。何より片対数プロットに示される右下がりの線の傾きが、これまで直線的だった、つまり指数関数的に減少してきたのが、明らかに傾きが減ってなまってきた。

 このことに気づいたのは火曜日(16日)までのデータをグラフにプロットした時だった。先週まで、10都府県の緊急事態宣言の前倒し終了が言われていたのに今週になってそれが言われなくなったのも「下げ止まり」の疑いが強まったためではないかと想像していたが、昨日(18日)になると、マスメディアでも「首都圏で下げ止まりの傾向が強まっている」と報じられるようになった。首都圏での傾向は、地方にも遅れて出てくるのが今までのパターンだ。今回もそうなる可能性が高い。

 誰しも思い浮かべるのは、感染力の強い変異種(変異株)の市中感染が広がり始めていて、それが陽性者数の下げ止まりの原因になっているのではないかとの疑いだろう。

 書きそびれてきたが、今月は去年の同じ月を思い出させる報道があった。去年の今頃には、新型コロナウイルスの感染経路が追えているからまだ大丈夫だとの専門家のコメントがあったのに対し、今月は変異株の感染経路が追えているからまだ大丈夫だと、専門家がコメントしていたのだ。

 去年は3月に「まだ大丈夫」のはずだった感染が一気に拡大し、4月からの緊急事態宣言発出に至った。今年もそれを繰り返すようなら、つまり変異株によって早くも第4波が発生することになれば、東京五輪など吹っ飛んでしまうことはいうまでもない。

 波乱含みの日々は終わらない。