昨日(3/13)公開した記事で恐れていた通りになりつつある。
以下に該当箇所を引用する。
来週、新規陽性者数が急に減少するとはほとんど考えられないから、首都圏1都3県の緊急事態宣言が3度目の延長になる可能性がかなり高いと思われる。
ただ、政府(菅義偉政権)がそれでも緊急事態宣言を終了させる可能性がまだ残っている。
というのは、再来週には東京五輪の聖火リレーが行われる予定になっているからだ。緊急事態宣言下での聖火リレーは批判を浴びることが必至だから、菅としてはなんとしても緊急事態宣言を終わらせたいに違いない。そもそも今回の延長が2週間だったのも、聖火リレーが行われるからではないかと言われていたし、news23キャスターの小川彩佳などはそれをはっきり口にしていた。
しかし、聖火リレーばかりではなく、卒業式シーズンも迎える。来月になると入学式や入社式等も行われる。変異株の波が立ち上がりつつある時に緊急事態宣言を終わらせれば、まだ微増の段階にある第4波が一気に立ち上がる可能性がある。
上記引用文中赤字ボールドにした部分が私の危惧だった。昨日は忘れていたが、これに加えて花見シーズンでもある。昨年も春分の日を含む3連休で一気に感染が拡大した。
さっきTwitterを見ていたら、トレンドに「打つ手なし」が挙がっていた。新型コロナのことだろうなと思ったら案の定だが、なんと菅政権は「打つ手がないから緊急事態宣言を解除する」のだという。
下記は産経の報道。
以下引用する。
〈独自〉政府、21日で緊急事態宣言解除へ 1都3県
3/13(土) 22:30配信
政府は新型コロナウイルス特別措置法に基づき首都圏1都3県に発令中の緊急事態宣言について、延長後の期限通り、21日までで解除する方向だ。再延長した理由だった病床の指標が改善傾向にあるため。週明け以降の感染状況を見極めたうえで、18日にもコロナ対策本部を開いて決定する。
内閣官房の集計で延長前後(4日、11日)の病床使用率を比較すると、東京30%→26%▽埼玉41%→40%▽千葉46%→42%▽神奈川28%→26%-と、いずれも緩やかながら改善傾向にあり、解除の目安である「ステージ3」の上限50%を切り、下限の20%に近づいている。こうした状況を踏まえ政府高官は「今のままなら大丈夫だ」として、3度目の宣言延長は見送る考えを示す。
一方、新規感染者数は下げ止まって「横ばいから微増傾向」(西村康稔経済再生担当相)に転じている。感染力が強いとされる変異株は全国的に広がりをみせており、主要駅や繁華街での人出増も懸念材料だ。
とはいえ、政府や専門家の間では、現在の対策ではこれ以上の改善は見込めないとの見方が強い。関係閣僚の一人は「宣言はもう効かない。早く解除するしかない」と語る。厚生労働省に助言する専門家組織が11日に行った非公式の会合では、主要メンバーから「もう打つ手がない」との意見が出たという。
政府は解除後を見据えた対策を急ぐ。宣言を解除した地域の繁華街などで無症状者へのモニタリング検査を始めており、北海道や沖縄、首都圏でも実施する予定。感染再拡大の予兆があれば、改正コロナ特措法で新設した「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を適用する構えだ。
また「第4波」に備え、都道府県に病床確保計画の見直しを要請する。田村憲久厚労相は第3波ピーク時の2倍の確保を例示している。
(産経新聞より)
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/52241d155ab9ca69334d312112ed911b5f34dfd8
以下は本件に関するツイート。
多分世界中どこ探しても
— せちか#KENMAYA 広報/Note毎日投稿📣 (@sechica1) 2021年3月14日
「打つ手なし」で緊急事態宣言を解除した国はないと思うよ。
お上の方では「打つ手なし」のようですが、マスク、手洗い、うがい、入店時の消毒、人数制限等、私たちが行った努力は数々あって、どれもそれなりに有効だったのです。だからこのぐらいで済んでいる。忘れてはなりません。
— 大塚保之 (@MeifuShinkage) 2021年3月14日
21日に緊急事態宣言が解除されるそうですね
— ベーシスト 九露 時々デュエリスト (@bassistcuro) 2021年3月13日
理由が政府の打つ手なし
もはや負け宣言です
早々にオリンピックを諦めて、その分のお金を救済や支援に回してほしいものですね
最後のツイートへの反応も紹介する。
「コロナに打ち負けた証としてオリンピックを中止します」
— あっさー (@MrAsaoTetsuo) 2021年3月14日
「コロナに打ち負けた」か。ヤクルトの救援投手陣みたいな惨状だな。
今朝、「サンデーモーニング」が終わってもテレビをつけっ放しにしていたら、「サンデージャポン」という番組が始まって、菅義偉を野球の投手になぞらえ、安倍投手が満塁のピンチを招いて降板したのを受けてリリーフしたものの味方の野手陣(直近ではNTTから接待を受けたと週刊文春に報じられた野田聖子や高市早苗など)がエラーを連発して足を引っ張られているようなものだと言っていた。
私は何言ってるんだと思った。菅は投手というより監督であって、昨年11月から12月にかけての状況になぞらえるなら、自軍の投手陣がコロナ打線に打ち込まれて炎上しているのに交代させずにいつまでも続投させて投手を晒しものにして*1、大量失点して試合をぶち壊したといったところだろう。
仮に菅を投手になぞらえるにしても、確かに味方野手も失策続きだけれども、菅投手自身も制球が全く定まらず、四球や暴投を連発して、相手打線も不振であるにもかかわらず大量失点しているイメージだ。野手も悪いが投手はもっと悪い。某元ハンカチ投手並みだと言ったら怒られるだろうか。まああれはいつまでも球団に置いておく球団や監督の方が本人よりももっと悪いような気がするが。
その前に放送された「サンデーモーニング」では、緊急事態宣言下でも感染が増えているのだから、ただ延長するのではなくて新たな対策も加えなければならないと言っていた。つまり緊急事態宣言の延長が前提になっていた。これが普通の考え方だろう。
しかし、産経の報道によると「宣言が効かないから解除する」、「専門家も打つ手なしと言っている」という。
他のメディアを見ても、朝日も産経ほど露骨ではないが、菅政権が宣言解除の方向性であることを報じている。
以下引用する(有料記事の無料部分)。
緊急事態、解除か延長か 18日にも判断 再拡大懸念も
中田絢子、土肥修一、阿部彰芳
2021年3月14日 5時00分
新型コロナウイルス対応で首都圏4都県に出ている緊急事態宣言は、1週間後の21日に期限を迎える。医療機関の病床使用率は改善傾向にあるが、東京などでは新規感染者数の増加もみられる。春の行楽による感染再拡大を懸念する声も出るなか、政府は来週半ばにも宣言を解除するかどうかを決める方針だ。
菅義偉首相は13日午後、首相公邸で、厚生労働省や内閣官房の幹部らから感染状況の報告を受けた。政府は国会の審議日程をにらみつつ、18日にも専門家らによる諮問委員会や対策本部などを開き、首都圏で1月8日から続く宣言の解除の是非を判断する。
11日に非公式会合を開いた厚労省の専門家組織(アドバイザリーボード)は、首都圏の医療提供体制の逼迫(ひっぱく)は改善してきていると分析。一方で、新規感染者数の下げ止まりが続き、変異株が国内で広がりつつあることへの危機感を確認した。宣言の再々延長については「十分な効果があるか分からず、国民の理解が得られない」などと、複数人が難色を示したという。出席者の1人は「社会への負荷を考えると、とても難しい判断だ」と話した。
内閣官房のまとめによると、東京の直近1週間の新規感染者数は11日から前週を上回る。ただ、政府は解除の目安として病床の使用率を重視する。首相周辺は「感染者数が微増なら、解除して再拡大(リバウンド)の防止策を考える」。官邸幹部らは経済への打撃を懸念し、感染状況が大きく悪化しなければ21日で解除したいと口をそろえる。
一方、専門家の間ではリバウンドへの懸念が根強い。昨年はこの時期に花見や卒業旅行などで人出が増え、その後の4~5月の緊急事態宣言の要因にもなった。従来のウイルスより感染力が強いとされる変異株も、大きな不安要素だ。厚労省の9日時点の集計では、21都府県の271人で変異株の感染が判明。260人は英国型だが、感染力の高さに加え、従来のウイルスに対する免疫が効きにくくなるおそれもある南アフリカ型とブラジル型も計11人確認されている。(後略)
(朝日新聞デジタルより)
「首相周辺」とやらは「感染(陽性)者数が微増なら解除」とはっきり言っている。現状は微増だから、解除される可能性がきわめて高いことになる。