kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症週間新規陽性者数8,630人、死亡者数276人 (2021/3/13-19) 〜 変異株起因の「第4波」により陽性者数が漸増

 昨日(3/19)の日本国内での新型コロナウイルス感染症新規陽性者は1,464人だった。このところ1,500人前後の日が続いている。今日(3/20)は土曜日だが祝日なので、いつもの土曜日より検査数はさらに少なく、日曜日並みであろう。その分明日の新規陽性者数は少なくなるだろうし、明後日はもともと少ない月曜日だ。問題はそのあとの火曜日以降だろう。何やら去年の今頃を思い出させるが、大きく違うのは去年はまだ緊急事態宣言入りしていなかったのに対し、今年は緊急事態宣言を解除したばかりということだ。つまり打つ手は今年の方が少ない。しかも菅義偉の持論は「自助」だから菅にはコロナ禍を抑える気などない。昨年に続いて暗澹たる「年度末」だ。

 昨日の記事で想定したよりも新規感染者数が36人少なかっただけなので、昨日書いた通り感染状況は微増から漸増に転じた。これは新規陽性者数、つまり全陽性者数の差分についてのことだから、全陽性者数でいえば漸増から急増へと転じつつある局面といえるだろう。それは下記のグラフにはっきり表れている。いつものように、上が昨年3月以降の7日間移動平均の対数プロット、下が昨年10月、つまり第3波以降の週間新規陽性者数のリニアプロット。後者は土曜日から翌週金曜日までの期間で集計している。データはNHKのサイト*1からダウンロードした。

 

f:id:kojitaken:20210320063353p:plain

国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/3, 7日間移動平均対数=NHK)

 

f:id:kojitaken:20210320063747p:plain

日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/3/19, NHK)

 

 マスメディアの報道の多くはまだ「第4波が来た」とは認めていないようだが、第4波が立ち上がっていることは上記2つのグラフからもはや明白だ。新規陽性者数は3週続けて増加し、その増加率も上がってきている。一方、第3波が終息しようとしている影響で、死亡者数は6週連続で減少した。ただ、神奈川県、大阪府兵庫県などで第4波つまり変異株による死亡者が出始めている。

 313日(土)から319日(金)までの1週間の新規陽性者数は8,630人(前週比11.4%増)、死亡者数は276人(同14.8%減)だった。先週は前週比の新規陽性者数5.3%増加だったから、今週は感染状況が先週と比べてかなり悪化した。また、1月の緊急事態宣言発出後もっとも新規陽性者が少なかった2/20(土)から2/26(金)の1週間と比較すると、新規陽性者数は21.0%増加した。

 死亡者はだいぶ減ったが第1波の時ほどの劇的な減り方ではない。先週も書いたように6月と3月の気温差の影響かもしれないが、それにしても減り方が鈍いのが気にかかる。もう少し経ったら第4波の影響で死亡者数も反転増加に転じる恐れがある。

 死亡者数を新規陽性者数で割った値は3.20%で、前週の4.18%よりさらに下がり、昨年1月以来の全期間の致死率1.94%(第3波のみでも1.95%)に近づいてきた。現在もなお第3波の末期と第4波の初期とが重なり合っているが、第4波(変異株)の寄与率が急速に高まりつつある状態とみられる。