kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

民主党の「渡辺周」なる人物

私は、民主党小沢一郎代表は辞任した方が良いという立場だが、別に民主党内で小沢辞任を求めている人たちに同調するわけではない。

現在のところ、前原誠司氏や仙谷由人氏らが小沢批判をしているが、その他に小沢氏に批判的な発言が今朝のテレビに流れた国会議員として、静岡の渡辺周がいる。

静岡6区選出のこの議員は、従軍慰安婦南京虐殺の問題で、歴史修正主義の立場からさかんに発言する極右議員であり、かつ世襲政治家だ。はっきりいって、「カイカククラブ」か、さもなくば平沼赳夫一派に加わったほうが良いような人物である。

民主党内で「反小沢」の傾向を持つのは二派あって、一つは仙谷氏や前原氏のグループであることは有名だが、このグループは、前原の外交・防衛政策が強硬なタカ派であることを除けば、民主党内では必ずしも右派には当たらない。むしろ、旧自民党の右派と、菅グループ中道左派および旧社会党の左派に挟まれた中間派に位置づけられるように思うが(あえていえば中道右派か?)、もともと右派に人脈を持っていた小沢一郎が、民自合流後左派と組んだことによって、中間派が左右と反りが合わない状態になっているのかもしれない。

もう一つは党内右派のさらに右を行く極右議員であって、このうち一部の人たちは昨年8月末に造反し、「改革クラブ」を結成したのは周知の通りである。彼らは、平沼赳夫一派とも近いと思われるが、民主党首脳は「改革クラブ」を結成した極右政治家たちを冷遇していた一方で、平沼一派には思わせぶりな態度をとってきた。

私は、これはうるさい平沼赳夫によけいな期待を持たせて動きを封じる策略ではないかと思っているのだが、案の定極右議員にとっては現在の民主党では居心地が悪いことが、渡辺周小沢一郎批判で露呈した形だ。

これを機に、こういった極右議員たちは民主党を離れて、気が向いたらカイカククラブや平沼一派と合流して極右新党でも結成したらどうだろうか。反自民の機運に乗じて、いつまでも民主党内に極右議員がはびこっているのは気分が悪い。