kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

中曽根康弘のロッキード事件「もみ消し要請」に疑念を抱いたホジソン駐日大使

ロッキード事件陰謀説、完全に終了しました - apesnotmonkeysの日記 に、asahi.comには掲載されなかった部分が引用されているが、私はこの引用部分の前に書かれた部分に注目した。

 「今後の展開に関する中曽根の推定*1は我々にはオーバーに思われる。三木の判断について中曽根が言っていることは、我々の理解する三木の立場と合致しない」

 当時、三木武夫首相は、事件の真相解明を国民に約束し、中曽根氏はそれを支える立場にあった。国民の間で真相解明を求める声は高まっており、「日米安保の枠組みの破壊につながるかもしれない」という見方は誇張に過ぎるというのが大使の見解だったようだ。さらに大使は「中曽根自身がロッキード事件に関与している可能性がはっきりしない点にも注意すべきだ」として、要請の意図にも疑問を投げかける。

朝日新聞 2010年2月12日付紙面より)

つまり、ホジソン駐日大使は、中曽根が自らの事件への関与を裏付ける資料が提供されてはたまったものではないと考えているのではないかと疑っていたわけだ。

今回の報道は、「ロッキード事件陰謀論」を否定するものであると同時に、中曽根康弘への疑惑をますます深めるものでもあった。

*1:ロッキード事件で資料がアメリカから提出されると三木内閣が潰れ、選挙に自民党が負けて日米安保の枠組みが危なくなるという中曽根康弘の主張