『きまぐれな日々』の古いエントリにトラックバックをいただいたので驚いた。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-235.html#trackback7767
アクセスしてみると、元谷外志雄の近著に言及したブログ記事だった。
Gazing at the Celestial Blue 2010年6月9日発売の、ある新刊情報
本のタイトルが、『誰も言えない国家論』。出版元は「産経新聞出版」。うーん、どこかで聞いたような話だなあ。そこから、『きまぐれな日々』の下記エントリを思い出すまでには、ほとんど時間がかからなかった。
きまぐれな日々 田母神俊雄、渡部昇一、元谷外志雄、佐藤優らに呆れる日々
この記事で取り上げた元谷の著書のタイトルは『報道されない近現代史』。出版元は今回と同じ産経新聞出版。だから、今回出版された本は「二匹目のドジョウ」を狙った形だ。『報道されない近現代史』がどのくらい売れたのかは知らないが、アパホテルに置いてあったという情報を、当ブログに寄せられたコメントで教えていただいたことを記憶している。そして、この本を絶賛したのが佐藤優であることを示すリンクは、今でも生きている。
http://www.apa.co.jp/outline/outline07.html
『きまぐれな日々』では、この本を読んだ方からいただいた情報も、下記エントリで紹介している。
きまぐれな日々 田母神俊雄、元谷外志雄、安倍晋三、麻生太郎の核武装論
元谷は、この本の中で、なんと
日本の核武装が必要である。今の日本ではそれが現実的でないというのなら、一歩引いて、ニュークリア・シェアリングが望ましいと私は強く主張する。
などと主張しているのである。そして、佐藤優はそんな本を絶賛した。ソエジーはそんな佐藤優と共著を出し、「アルルの男・ヒロシ」が運営するブログを開くと、ソエジーの監修を受けた「アルルの男」(中田安彦)の著書の画像がデカデカと出ている。
http://amesei.exblog.jp/
そして、この「アルルの男」こと中田安彦が運営するトンデモブログに、かつて国政選挙で二度民主党公認候補として立候補した人までもが強く影響されていた。それほどまでにも、トンデモの根は深いのである。
世にトンデモの種は尽きまじ。だから、元谷外志雄が何を書こうが私は驚かない。だが、そのトンデモが回り回って小沢一郎信奉者に悪影響を与え、ひいては日本のネット言論を汚染している現実を大いに憂慮するものである。