kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「B層」とは何か

小泉政権時代の前期、ネットの掲示板において小泉批判派は決して多数派ではなかったが、それなりの勢力を持っていた。

様相が一変したのは、「郵政総選挙」の時である。あの頃、竹中平蔵が作らせた「スリード社」の「B層」資料が暴かれて、私は自民党政権はこれで終わりだと思った。それで、掲示板で「B層」ネタで小泉信者をからかったところ、次から次へとわき出てくる小泉信者たちが、「私たちを馬鹿だというのか」と烈火のごとく怒り出し、私は袋叩きにされた。あの時ほど、何を言っても通じない経験はなかった。

あの経験があるから、小沢信者に何を言っても通じない事態に遭遇しても、またかと思うだけだ。第一、小沢信者のパワーは、5年前の小泉信者の10分の1もない。100分の1あるかどうかだって怪しいものだ。

だが、小沢信者が心に抱く確信は強まるばかりである。彼らには選民思想が芽生え始め、小沢批判者を「上から目線」で見る傾向が強まってきた。

たとえば、ある掲示板では、活発な投稿をする小沢批判派の投稿者を指して、小沢信者は「掲示板を私物化している」とか「この掲示板は一部の投稿者たちの『サロン』か」などといちゃもんをつけていた。

小沢信者にとっては、小沢一郎批判の言説は、「マスゴミに洗脳された『未だ目覚めざる民』の妄言」であって、小沢擁護の言葉だけが「まっとうな議論」なのだ。私には新興宗教の経文にしか思えないけれど。

そして彼らは、小沢一郎を批判する人たちを「B層」だと言い始めた。

だが、「B層」とは何か。

「具体的なことはよくわからないが小○○一郎のキャラクターを支持する層」のことではなかったか。○に入るのが漢字2文字か平仮名2文字か、私は知らない。

B層の特徴とは何か。善悪二元論、敵味方思考である。悪玉は、「抵抗勢力」、「公務員」、「悪徳ペンタゴン」などなど。

小沢信者が闊歩している掲示板に現れた下記投稿に、私は拍手喝采した。


http://www3.rocketbbs.com/731/bbs.cgi?id=liberal7&mode=res&no=14418

Re: 「B層市民」考 (No.14387 への返信) - 黒天使

衆愚や愚民は現実に存在します。

B層対策とは、二項対立やワンフレーズなどの単純化。飛躍というか論理の超越。

小泉竹中の専売特許ではない。

ミラーマンがやってる「悪徳ペンタゴン」認定も、それと同様の単純化

小沢だって、例えば細川政権の頃から「守旧派」とかレッテル貼りしてたけど、同じく単純化

「そうした連帯を求める相手としての人々を排除するような響き」?

そもそも逆でしょ。

B層対策においては、B層の「敵」が設定され、それと戦う者を「正義のヒーロー」と位置付けます。

例えば、官僚とか公務員とかは「敵」。
この「敵」を打倒するには「小さな政府」になることが必要。
ゆえに「小さな政府」に反対する者も全て「敵の一味」。
・・・なんて具合に。(後略)

[No.14418] 2010/10/25(Mon) 11:41:48