kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2010年のネット記事ナンバーワンは「雨宮処凛がゆく!」の「『誰かが自分より得・楽してるっぽい』問題。の巻」

私が選ぶ、今年、2010年のネット記事ナンバーワンは、なんといっても「『誰かが自分より得・楽してるっぽい』問題。の巻」と題された下記の記事である。


雨宮処凛がゆく!│第164回│マガジン9


雨宮さんの記事の冒頭に名前が出てくる山口二郎を私が全く評価していないことは、ここ数日の当ブログの記事からおわかりいただけると思うが、その瑕疵を打ち消してあまりある、印象的な記事だった。

雨宮さんが書くように、世の中には「楽をしてるっぽい誰か」が許せない人が確実に存在する。そして、そういう人たちの支持を背に受けてのし上がってきたのが河村たかしであり、橋下徹だ。自民党で「ダメ政治家」と烙印を押された大村秀章も、河村や橋下のおこぼれにあずかろうとしている。

雨宮さんの記事に、ある河村たかし信者の生態が活写されているので、この部分を再度引用したい。

 もうひとつ、驚いたのは河村たかし市長の応援をしている、というオジサンの発言。何かとても熱心に応援しているようなのだが、河村市長の「市議会の議員報酬カット」を強く支持している模様で、「イチローがたくさん貰ってることには腹は立たないけど、議員が2000万貰ってるってことに腹が立つんですよ!」とアジテーション。また、生活保護を受けている人に批判めいた発言をしたり、「若者の貧困には同情するけど老人の貧困は自己責任」的なことを言って会場から非難されると慌てて取り消したりと、とにかく印象深い発言のオンパレードなのだった。


こんな人たちが歓呼の声を挙げるに違いない名古屋・愛知のトリプル選挙が来年、2011年2月6日に行われる。秋口には橋下徹大阪府知事を辞職して大阪市長選に転身し、大阪府知事候補には橋下の傀儡を立ててダブル選挙が行われる事態も予想される。民主党議員だった河村が自民党衆院議員の大村秀章を担いだことに倣って、自公の支持を受けて大阪府知事になった橋下は、民主党から大阪府知事選候補を引き抜くかもしれない。橋下は、民主党主流派の岡田克也とはおそらく反りが合わないだろうから、仮に橋下が担ぐとしたら、鳩山・小沢系の政治家なのではないか。実際、昨年、民主党代表だった鳩山由紀夫は、橋下徹へのラブコールを繰り返した。

と、こんな具合にいやな想像ばかりが頭に浮かぶ今日この頃だが、河村信者の生態を痛烈に戯画化した雨宮さんの筆力に敬意を表して、2010年ネット記事のナンバーワンに選出した次第である。