kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党は自然エネルギー推進の「抵抗勢力」です

今朝(6/16)の朝日新聞4面に、菅政権が今国会に提出した「全量固定価格買い取り制度」(FIT)の関連法案が店晒しになっているという記事が出ている。

いうまでもなく、経団連自民党が反対しているためだ。記事には書かれていないが、民主党でも電力総連出身の藤原正司あたりは少なくとも本音では大反対だろう。

昨日夕方、エネルギー政策を議論する超党派の議員勉強会「エネシフジャパン」が開いた会合には、与野党議員数十人の他、市民約400人が集まったそうだ。ソフトバンク孫正義会長が菅直人首相を持ち上げ、調子に乗った菅首相が「菅の顔なんか見たくもないという議員が多いが、この顔を見たくなければ、早くこの法案を通した方がいい。その作戦で行きたい」と言った。この映像は、昨夜の「報道ステーション」でも流れていたから、ご覧になった方も多いだろう。

私も、この法案を通し、それを花道にして菅首相に辞任してもらえば良いと思うが、自民党経団連は、そうは問屋が卸さないと大反発しているのだ。

朝日新聞の紙面には、菅首相谷垣禎一自民党総裁がボクシングをしている漫画が描かれている。菅首相のサイドには「制度がないと、日本の自然エネルギーが立ち上がらない」と書かれ、応援団として孫正義氏のほか「地方自治体の協議会」が挙げられる一方、谷垣総裁のサイドには、「経済全体に悪影響が出る。安易に導入すべきでない」と書かれ、応援団には「日本経団連東京電力など)」と書かれている。

一目瞭然、自民党経団連自然エネルギーの「抵抗勢力」なのだ。「原発推進勢力」とほぼ完全に重なっているともいえる。

蛇足だが、私は最近「原発推進勢力」という用語を意識して使うようにしている。その甲斐あってか、「原発推進勢力」でググると、私が書いた記事が最初のページに表示された10件中、3件目と4件目に出てきた。ちなみに3件目は下記。
やはり! 原発推進勢力「電力総連」の支持を受けていた小沢一郎 - kojitakenの日記


だが、電力総連や連合や小沢一郎など、電事連経団連自民党に比較すればまだかわいいものかもしれない。なんたって、電力会社あっての電力総連だし、自民党あっての小沢一郎だ(違うか?w)。

やはり「敵の本丸」は電事連であり経団連であり、そして自民党だろう。「原発推進勢力」でググってトップに表示されたのは下記ブログ記事だった。
http://www.janjanblog.com/archives/42579


この記事には、「菅降ろしに原発の影」と題した、6月3日付東京新聞記事の画像がリンクされている(下記URL)。
http://heiheihei.cocolog-nifty.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/06/03/photo.jpg


ブログ主は現政権びいきの人と思われる。ブログ記事や東京新聞の記事に書かれた陰謀説が正しいかどうか、私にはわからないし、私は菅首相自身が震災前には原発推進に相当前のめりになっていた責任があることを忘れてはならないと思うが、少なくとも国民の間に、記事に書かれたような陰謀仮説が説得力を持って広がっていることは確かだ。ブログにも何度か書いたが、私の周辺でもこのうわさ話はよく出てくる。これを持ち出す人は決まって「ホントかウソかは知らないけど」という枕詞をつけるが、「ありそうな話だ」という口ぶりでしゃべる。


最初に言及した朝日新聞記事によると、菅首相は最近、エネルギー政策を転換して電力業界の独占的体質に風穴を開けたいと考えており、全量買い取り制度の法案に強くこだわっているという。

私としては、人気取りでも何でも良いから結果を出してもらいたい、そう思うばかりである。だからこうして「抵抗勢力」である自民党経団連をdisる記事を書いている。