「野ダメ」改造内閣だが、消費者相兼国家公安委員長に松原仁が就任した。前任は小沢一郎の茶坊主・山岡賢次で、この男も右翼的な人間だったが、松原仁は山岡よりもさらに右寄りの「極右」である。
あの「すぎやまこういち」が応援ソングを捧げた政治家であることから、その極右ぶりは想像がつくだろう。他にすぎやまが応援歌を作った政治家として、稲田朋美や城内実がいる。松原は彼らの「極右」仲間である。
「野ダメ」改造内閣で小沢派の無能2閣僚を交代させて副総理に岡田克也を入閣させたところから、マスコミは「反小沢対親小沢」などと騒いでいるが、私には少し前の自民党で与謝野馨ら「(消費税)増税派」と中川秀直ら「上げ潮派」の対立構図が言われた時と同じで、プロレスに過ぎないのではないかと思う。「反増税」を掲げる小沢派とは要するに「日本版茶会」のようなものであり、それが証拠に彼らは「富裕層増税」のことは語らない。小沢派と中川秀直ら自民党の新自由主義者たちのどこが違うのか、私にはさっぱりわからない。
だから、改造内閣の顔ぶれなんてどうでも良い、しょせんは民主党だとしか思わないのだが、それでもすぎやまこういちが「ジンジンジン」と連呼するわけのわからない応援歌を献呈した極右政治家が国家公安委員長になったことは、「野ダメ」政権がタカ派の度合いをさらに強めるものとして警戒する次第である。