橋下徹に同調的なサヨクって? - kojitakenの日記 の続き。筆者が運営するブログ『きまぐれな日々』*1のコメント欄における「橋下に親和的なサヨク」の論争に関する。下記は同ブログのコメント欄より。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1243.html#comment13822
「具体的に名前を」と日記の方に管理人さんに書かれたので、橋下支持の左翼めいた人物を書きます。
後房雄:河村たかしのブレーンであり、マルクス主義の研究者。市民派の代表として河村として名を連ねるが、のちに袂を分かつ。しかし今度は橋下の支持を表明。
森永卓郎:橋下の暴力的な面を批判しつつ、行政改革などを前面に押し出す政策を支持。
古舘伊知郎:いわずもがなの橋下ヨイショ。
彼らなど左翼ではない、という人もいるかも知れませんが、ネトウヨの間ではみんな立派な左翼認定です。そして彼らは公務員叩きなどの面で「市民派」をぶっているという共通点もあります。
私の期待は今回の「9条元凶論」で橋下に見切りを付けてくれる人が増えてくれることです。
2012.02.28 17:24 飛び入りの凡人
後房雄はかつては「左翼」だったのかもしれないけれど、よく知られているように1990年代の「政治改革」の旗振り役。つまり20年前に「転向」済です。また森永卓郎は典型的な「小沢信者」です。「政治改革」の旗を振った政治家が小沢一郎であることを考え合わせると、後房雄や森永卓郎など「化石左翼が橋下に親和的」の実例からかけ離れていて、単に橋下になびきやすい「小沢信者」たちをあらぬ方向へと導いた「ハーメルンの笛吹き」たちだとしか思えません。そんな例だったら、「小沢信者は橋下に親和的だ」という、私の主張の傍証にしかなりませんよ。そもそも、90年代の「政治改革」が「左翼」によってなされたと思っている人などどこにいるのでしょうか。
古舘伊知郎に至っては、2005年の郵政総選挙の選挙戦中に、下記のようなことをやらかして共産党の怒りを買ってますよ。
テレ朝系番組
民営化の立場で進行
“司会者の見識問われる”
各党幹部が出演したテレビ朝日「報道ステーション」の討論(八月三十一日夜放映)で、司会者の古舘伊知郎キャスターが出席者の発言を大声でさえぎり、特定の立場から自分の意見を述べる異様な司会ぶりをみせました。
郵政民営化問題で、日本共産党の市田忠義書記局長が「民営化で喜ぶのは日本とアメリカの銀行や保険会社だけ」と指摘。その後、新党日本の小林興起氏が「アメリカ政府の要求だ」と話し始めた時でした。
「三百四十兆ものお金を外資に食われるような、そんな愚の骨頂のようなことをだれがやるのか。ちょっと安倍さん」
突然強い言葉で発言をさえぎり、自民党の安倍晋三氏に意見を求めようとしたのです。司会者、小林氏、安倍氏の声が重なり騒然となりました。
市田氏が重ねて「アメリカの要求は事実」と指摘すると、再び古舘氏が割って入りました。
「アメリカに食われるために郵政を民営化するなんて…そんなに国民の目は、だまされるほどバカじゃないんで」「まず入り口として郵政民営化をやらなきゃいけないって考え方がある」。最後はほとんど叫び声でした。
実質四十七分間の討論で、序盤の十四分間は与党と民主党にしか発言を許しませんでした。
政党討論の司会経験が長いあるマスコミ元幹部は、放映を見て「市田さんの指摘に色をなして反論したのは、およそキャスターとしての資格も見識もないものだ。一党の代表の発言に対し、私見をはさんだ発言を絶対にしてはならない」と話します。
(2005年9月3日付「しんぶん赤旗」)
私はこの日の番組を見ていました。強烈な悪印象が残っています。だから、「古舘伊知郎がサヨク」と言われてぶっ飛びました。こんな古舘でさえ熱湯浴に「サヨク」呼ばわりされてるのかどうか私は知りませんけど、「ネトウヨがサヨクと呼んでるから古舘伊知郎を『左翼』とみなして良い」というのでは、議論が粗雑に過ぎます。失礼ながら、やはり「思い込み批評」に過ぎなかったんだなと思ってしまいます。もちろん説得力など全くありません。
結局、「飛び入りの凡人」さんは、「橋下に親和的なサヨク」の実例を示すことができなかったと私はみなします。何度も書きますが、本当にアブナイのは「化石左翼」なんかじゃなくて、前回の総選挙で民主党に投票したような「心情リベラル・左派」たちですよ。つまりマジョリティの問題であって、決して少数の「サヨク」の問題じゃない。