kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

あきれた橋下、また堺市長を追い落とすのか

産経新聞記事より。


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130128/lcl13012818170000-n1.htm

「同じ考えの市長誕生を」堺市長選で橋下氏 都構想反対の現職に対抗馬擁立検討


 日本維新の会が掲げる「大阪都構想」に反対している堺市竹山修身市長が再選を目指して出馬する意向の市長選について、維新共同代表に就任する橋下徹大阪市長は28日、「同じような考え方の市長が誕生するようにできる限りのことをする」と述べた。維新は対抗馬擁立を検討しており、橋下氏は改めて堺市長選への意気込みを述べた。市議会の委員会で、自民市議の質問に答弁した。

 竹山氏は府職員を辞して出馬した平成21年の前回選挙で、当時大阪府知事だった橋下氏の全面的な支援を受けて初当選。しかし、昨年2月、都構想の具体案を考える大都市制度推進協議会への参加を拒否。自身の後援会ホームページでは「構想には断固反対」などと記している。

 橋下氏はこの日の委員会で、「(大阪都に)堺市にも入ってもらわないといけない。堺市は大きすぎ、最低でも2つに分かれていただく」と意欲を見せた。その上で、「同じような考え方の市長が誕生しなければ、大阪都構想は進まない。できる限りのことはしなければいけないと思っている」と述べた。

 竹山氏の任期満了は10月7日。

MSN産経ニュース 2013.1.28 18:15)


ええっ、またかと思った。


「憲法廃棄」も「憲法改正」も実質的に同じだろうが - kojitakenの日記(2012年10月27日)より。

(前略)それより何より、小沢の大罪は「橋下の悪口は言うな」と、配下の者の橋下批判を抑え込んでいることだ。

このあたりの理由をうかがわせるのが、昨今の週刊朝日「ハシシタ」の件に絡んで一躍注目された、ノンフィクションライター・上原善広が昨年11月の『新潮45』に発表した「『もっとも危険な政治家』橋下徹研究 孤独なポピュリストの原点」で紹介された、池田市(大阪)の倉田薫市長の言葉である。倉田市長はこう語った。

「知事(注:橋下徹を指す。橋下が大阪府知事時代の発言)は石原慎太郎さんとか小沢一郎さんの前では甘え上手なんですよ。府知事選のときも『倉田市長、ぼく選挙のことなんかわからないんですよー』と言ってきたけど、彼のいうスネ夫理論は今でも生きてると思いましたね」(前掲記事40頁)

なんのことはない。小沢一郎は「おじさまキラー」のスネ夫橋下徹にコロっといってしまったジャイアンに過ぎないのだ。そして、過去ジャイアンたちはこの「スネ夫」にどんな目に遭わされたか。上原氏の同じ記事から、木原敬介・前堺市長の例を引こう。

 裏切りでは、二〇〇八年一一月堺市内のホテルで開かれた「木原敬介堺市長を励ます会」で、橋下はこう話している。
「木原市長は自治体トップの理想モデル、自治体トップの神様だと僕は思っています。木原市長が堺の市長である限りは、皆さんは日本一幸せな市民であると思っています。逆になくなれば、皆さんは不幸になるんではないかと思います。」(一部抜粋)

 その一〇ヶ月後、橋下は堺市長選において、府庁で自身の腹心である竹山修身・元政策企画部長を対立候補にし、自らも積極的に堺市に乗り込んで選挙応援を行った。そのとき橋下は「堺市は楽した馬、太った馬です。もっとムチを入れろッ」と、木原を揶揄した悪意ある演説を行う。結果は竹山が新しい堺市長となるのだが、裏切られた形の木原は、「橋下は生まれつきの詐欺師、生まれつきのポピュリストだ」と今も憤りを隠さない。(前掲記事39〜40頁)

小沢一郎も同じ目に遭うことになる、いや、既に遭っている。石原慎太郎は大の「小沢嫌い」だから、石原と橋下の連携は、直ちに「小沢外し」を意味することはいうまでもない。そして、橋下が小沢よりも石原を選択することは明らかだ。なぜなら、小沢一郎の「国民的不人気」は、「小沢信者」たち以外には明らかだから、橋下がそんな小沢と組むはずなどあり得ないのである。


上記のようないきさつで、前堺市長木原敬介を追い落とすために橋下が担いだのが腹心の竹山修身だった。

だが、その竹山が言うことを聞かなくなると、掌を返して追い落とそうとする。それが橋下という男だ。


誰かと似ていないか。


そう、小沢一郎とである。

小沢一郎も、自らに刃向かう者を片っ端から追い落とした。最近では嘉田由紀子がそうだ。しかし、小沢は嘉田由紀子は追い落とせても、もっと力のある黄川田徹を追い落とすことはできなかったことからも明らかなように、小沢の「ジャイアニズム」の限界は、もはや明らかだ。

竹山修身がどうなるかはわからないが、橋下もそう遠くない将来、小沢一郎と同じ転落の道を歩むことになるだろう。