kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

女子柔道・園田隆二監督体罰問題に見る山口香と谷亮子の落差

「きまぐれな日々」にもこちらの日記にも昨今話題になっている体罰の件は書いてこなかった。理由は、体罰なんて議論以前の論外に決まっており、体罰を行った指導者は解雇が当然だと考えているからだ。私が体罰を激しく嫌っているのは、プロ野球の「わしが育てた」のおっさん、星野仙一を蛇蝎のごとく忌み嫌っていることからもご想像いただけると思う。

私個人の話を書くと、小学校4年生の時の担任だったベテランの女教師が、高齢出産を前にして精神が不安定になり、ある時期から体罰を連発するようになった思い出がある。私も宿題をよくサボる方だったので、一度か二度叩かれたことがある。ある時教師は、宿題をやってこなかった十数人を教団の前に並ばせて、出席簿で児童のほっぺたを片っ端からひっぱたいていった。やがて教師は産休を取り、臨時の教師はやはりベテランの女性教師だったが、おだやかな人だったのでほっと息をついたことを覚えている。その後、産休明けでもとの女教師が復帰した時には戦々恐々となったが、気味が悪いほどにこやかになっていて、体罰を再発させることはなかった。5年生に上がる時に新設の小学校の校区に当たっていたために転校したので、その後の件の教師の動向は一切知らない。余談だが、おだやかな人だったと書いた臨時の女性教師をどういうわけか気に食わなかった女子の同級生がいて、この子は体格がめちゃくちゃ大きかったのだが、教師に注意されるや教師の横っ面を張り飛ばして教室を出て行ったことがあった。以上が私が学校で受けた生涯唯一の体罰及び生涯唯一生徒(児童)が教師に暴力をふるった思い出である。

中学校以降、私は運動部に所属したこともないし、そうでなくとも軟弱な運動部ばかりの学校だったから、同級生から体罰に関する話を聞いたこともない。だから、星野仙一に代表されるような体罰(暴力)の話は、ひでえ野蛮な世界もあるもんだなあとしか思っていなかったが、体罰で自殺者が出たり、金メダリストを含む女子柔道の選手たちが指導者を告発したりと、スポーツ指導においてここまで体罰が常態化しているとは呆れ返る。園田隆二は監督を辞めるらしいが、当然だ。

ところで、柔道の暴力問題に関して、あの小沢一郎の寵愛を受ける谷亮子がこんなコメントをしていた。

http://www.asahi.com/national/update/0131/TKY201301310106.html

谷亮子氏「私は暴力受けた経験ない」 再発防止策求める

 柔道女子日本代表の園田隆二監督らによる暴力問題について、女子柔道五輪金メダリストで生活の党の谷亮子参院議員は31日、国会内で記者団に「園田監督は人間性の素晴らしい立派な監督で、私自身の現役生活では(暴力を受けた経験は)一切なかった。歴代監督を見ても、暴力的指導は一切なかった」と語った。

 そのうえで「私の引退後に、こうしたことが起きているということは、何が変わってしまったのか。管理体制(の改善)など、国が先頭に立ってやっていかないといけない時期に来ていると判断している」と述べ、再発防止策を早急に検討すべきだとの考えを示した。

朝日新聞デジタル 2013年1月31日13時1分)


何言ってんだこいつ、そりゃ谷に暴力を振るえる指導者なんているはずないだろとしか思わなかった。いただけないのは、谷に園田隆二を告発した選手たちへの思いが全く感じられず、ひたすら権力に媚びていることだ。だから小沢一郎なんかに尻尾を振るのだろうが。

谷がこんなアホなコメントをしたと知って思ったのは、谷と似た経歴でありながら谷とは犬猿の仲で知られる山口香は何かコメントしているかと言うことだった。調べてみると、NHKのニュースで、山口氏は「(園田監督には)選手への信頼や尊敬が足りず、暴力が指導に入り込む事はありえない」とコメントしたそうだ。短いコメントだが、山口氏が選手の立場を考える人であることは明らかで、谷亮子とは月とすっぽんである。

週刊誌の見出しを見ると、同じように小沢一郎の寵愛を受ける森裕子(生活の党代表代行)と谷が険悪な関係になっているらしい。バカバカしい話である。今年の参院選で、谷は非改選だが森は改選組であり、民主党は森に刺客を送るらしいから、維新+みんなの新自由主義同盟軍も議席獲得のチャンスと見て候補を立てるかもしれない。新潟選挙区は定数2だが、小泉フィーバーの吹き荒れた2001年に初当選を果たした猛者・森といえども安閑としてはいられない情勢のはずだ。生活の党は、参院選で当選が見込まれるのは他に比例区の1議席しかないから、森の当落は今から注目の的だ。

身内のはずの谷亮子は、ひそかに森裕子の落選を願っているのではないかと下衆の勘繰りをしてしまう今日この頃である。