kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

身を挺して告発15選手を守る山口香と暴力擁護の伊吹文明・片山さつき

山口香はますます株を上げ、自民党(や生活の党)の政治家はますます株を下げた。

まず悪い方から。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130209-OYT1T01046.htm

体罰を全否定、教育はできない…伊吹衆院議長


 伊吹衆院議長は9日、岐阜市で開かれた自民党岐阜県連の政治塾で講演し、体罰の是非について「戦争直後の教育を受けたので、私もだいぶ殴られた。しかし、嫌な思いは残っていない」と自身の経験を明かした後、「体罰を全く否定しては教育はできないと思う。(教える側も)人間性を磨くことが必要であり、古典を読んで歴史を学び、見識を広げてほしい」と語った。

(2013年2月9日23時18分 読売新聞)


伊吹文明の発言は「これはひどい」の一語に尽きるが、その伊吹を援護射撃するのが片山さつきだ。


https://twitter.com/katayama_s/status/300268452097179650

片山さつき
@katayama_s


伊吹議長 体罰全否定しない http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/physical_punishment/?id=6071302 … 流石!保守本流の我が志帥会前会長!


ちなみに、片山という馬鹿は、自民党員でありながら自民党の歴史を全く知らないらしい。伊吹文明保守本流などではない。自民党において、イデオロギー性の強い右翼は基本的に保守傍流に分類される。伊吹も片山自身も、さらには片山とそっくりな思想を持ちながらなぜか宿敵であるらしい城内実もみな「保守傍流」だ。

それにしても、どうしてスポーツ界出身の橋本聖子谷亮子のみならず、保守政党に属する政治家はことごとく暴力を肯定するのだろうか。近い将来、皇国史観の教えを受け入れない人間には暴力を振るってやろうという下心でも持っているのかと勘繰りたくなる。


一方、彼らとは対極に位置するのが山口香である。山口氏は、今度は毎日新聞のインタビューに答えた。


http://mainichi.jp/select/news/20130210ddm035040172000c.html

告発の真相:女子柔道暴力問題 山口香・JOC理事に聞く/上 特定の選手、見せしめ


◇対応鈍い全柔連…もともと彼らの中では軽い問題

 柔道全日本女子の15人が告発した暴力、パワーハラスメント問題。選手から相談を受け、告発を後押しした柔道日本女子初の世界王者で、日本オリンピック委員会(JOC)理事の山口香・筑波大大学院准教授(48)が毎日新聞のインタビューに応じた。問題の真相、柔道界が抱える課題とは。2回にわたって紹介する。【聞き手・藤野智成】

 −−選手の告発をサポートすることになった経緯は。

 ◆サポートではなく、最初に全日本柔道連盟全柔連)に訴えたのは私です。ロンドン五輪も終わった(12年)9月の終わり。何人かの女子選手との雑談の中で体罰が話題に上がった際、ある選手が「ナショナルチームでもあるよね」って。話を聞き出すと、園田隆二・女子監督(当時)の代表合宿での暴力やパワハラの話が出てきました。暴力の標的として、声を上げるのが苦手な一人の選手の名が挙がりました。他の選手や周辺のコーチに確かめると、おおむね同じ答えが返ってきました。程度の問題もあるので、男性コーチに問うと「ボコボコ」という表現を使った。これは手ではたいた程度の話ではない、暴力だろうと考え、すぐに全柔連幹部に伝えました。

 −−全柔連の対応は。

 ◆全柔連は園田監督に事実を確認し、園田監督は暴力を認めました。幹部は被害を受けた女子選手からも聞き取りし、謝罪しました。しかし、その後の海外遠征の時です。園田監督は集合の際、その選手に「何か文句があるのか」と言い、その選手が試合で好成績を出すと、皆の前で「勝てたのは、厳しく指導したからだ」というような話をしたと、選手たちから聞きました。

 −−再び全柔連に抗議を?

 ◆私には女子柔道が恵まれない時期から取り組んできた自負がある。殴らなくては強くならないなんて、ふざけるなと思いました。女子選手がこんなふうに扱われるのが許せませんでした。16年リオデジャネイロ五輪に向けた新体制の人選の時期であり、園田監督の交代を訴えました。でも幹部の回答は「園田には情熱がある、指導力がある」。そのまま全柔連は11月5日に園田監督続投を発表しました。

 −−そして告発へ。

 ◆私がいくら訴えても全柔連は、私を納得させようとするばかりで、事態は動かない。仮に私が騒いで、監督を交代させられても、そこに何の意味があるのかと思いました。選手はまた同じような目に遭った時、また泣きつくのか、と。「あなたたちで声を上げるしかない。でなければ、抑止力にならない」と伝えました。私が全柔連と激しくやり合うのを見る中で、彼女たちは変わってきました。他人でもこんなに怒るんだ、と。特定の選手が見せしめのように殴られ、空気が張り詰め、周囲の選手も見ているだけ。ビクビクして監督の顔色をうかがう。ある選手は「我慢しなくてはいけない、文句を言ってはいけないと、まひしていました」と言いました。そして、告発を決断したのです。

 −−全柔連の対応が鈍かったのが、事態を重くした。

 ◆全柔連は事態を隠蔽(いんぺい)したわけでも、軽く扱おうとしたわけでもないと思います。もともと彼らの中では、軽い問題なのです。園田監督が「(現役時代、指導者に)たたかれたことがあるが、体罰と思ったことはない」と記者会見で語ったように、殴られることは当たり前なのです。今も「世界に出て行くんだから、当たり前だろ。何を騒いでいるんだ」と考えている人は少なくないでしょう。

 −−全柔連の指導者3人が辞任した今の15人の心境は?

 ◆彼女たちも傷ついている。園田監督の記者会見を涙して見たと思う。どれだけ痛めつけられても、監督は親みたいなもの。自分たちが我慢していればよかったのでは、と感じていると思います。

 −−15人の氏名を公表すべきだという意見が一部にある。

 ◆今回の件で、彼女たちになんら非はないと私は思っています。その彼女たちの氏名を誰に、何の目的で公表すべきだと言うのでしょうか。百歩譲って、彼女たちの氏名を公表して公の場で闘う理由があるなら、それは双方の意見が食い違っている時です。既に園田監督らは事実を認め、謝罪しています。私がメディアの取材を受け、矢面に立つのは、彼女たちが更に傷つくことは避けたいからです。

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 ■人物略歴

 ◇やまぐち・かおり

 64年、東京都生まれ。筑波大時代の84年世界選手権女子52キロ級を制し、日本女子初の世界選手権覇者に。公開競技の88年ソウル五輪で銅メダル。89年に筑波大大学院を修了し、現役引退。現在は同大学院准教授。JOCでは理事、女性スポーツ専門部会長。

毎日新聞 2013年02月10日 東京朝刊


山口香の爪の垢を煎じて、伊吹文明片山さつき橋本聖子谷亮子、ついでに星野仙一にも飲ませるべきだろう。