朝日新聞（2/7）オピニオン面に、今回の柔道女子・園田隆二一派暴力事件に関する山口香のインタビューが出ている。同社のサイトを見ると、下記の記事が出ていた。
http://www.asahi.com/sports/update/0206/TKY201302060321.html
柔道女子日本代表の園田隆二前監督（３９）ら指導陣が女子選手に暴力やパワーハラスメントをしていた問題で、日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）の窓口として選手の告発を受け付けた女性スポーツ専門部会が６日、東京都内で会合を開き、山口香・部会長（筑波大大学院准教授）が「私が引き取る形で、市原則之専務理事や竹田恒和会長に伝えた」と経緯を説明した。
山口部会長は女子柔道が公開競技だった１９８８年ソウル五輪の銅メダリストで、全日本柔道連盟の広報副委員長。会議後、告発した選手１５人の実名の公表については「公表しても選手の不利益にならないと保証されておらず、時期尚早と思う」と述べた。ＪＯＣの市原専務理事も「選手を守らなければいけないので、実名を公表するつもりはない」と話した。
（朝日新聞デジタル 2013年2月6日19時47分）
昨日の記事 きな臭さ増す園田隆二一派の暴力事件。自民党・橋本聖子が介入の動き - kojitakenの日記 にも書いたように、もちろん実名の公表などすべきではない。橋本聖子や自民党の圧力になど屈してはならない。
山口香インタビューはこちら。朝日新聞デジタルに登録していないと、書き出しの部分しか読めないが、日に3本だけ記事が読める無料登録もできるらしい。私はわざわざ朝日をとって（やって）いるので無料登録さえもしていないが。
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201302060623.html
（インタビュー）１５人の告発 筑波大大学院准教授、元世界王者・山口香さん
選手１５人が女子日本代表監督らの暴力・ハラスメント行為を告発し、混乱が続く柔道界。筑波大大学院准教授の山口香さんは、悩める選手たちの相談役となり、訴えに出る行動を後押しした。なぜ、こんな事態を招いたのか。日本の女子柔道の創生期をリードした「女三四郎」が、告発の背景や柔道界が抱える課題を率直に語っ…
（朝日新聞デジタル 2013年2月7日）
インタビュー記事によると、山口氏は昨年9月に前監督・園田隆二が暴力行為をしていたと聞いて全柔連幹部に伝えたが、全柔連は園田の話だけを聞いて厳重注意の処分にとどめた。それでJOCへの告発へと進めたが、そのあとはこの件には関与していないという。
記事には、「敬意なき指導者 人磨く『道』どこへ 暴力は言語道断」、「誰のための柔道か 彼女らは気づいた 自立を助けたい」との見出しが並んでいる。これだけで山口氏の主張の概要はうかがい知れるだろう。
先日読んだ写真週刊誌には、山口氏を「A女史」と仮名にしていたものの、これはJOCの権力闘争だとしたものがあった。記事は明らかに園田隆二寄りの立場から書かれた呆れたものだったが、その記事には、橋本聖子がJOCの理事長だかなんだか忘れたが権力の座を狙っていて、それに待ったをかけているのが、自民党の先輩議員（2007年引退）である小野清子であり、その小野氏が推しているのが山口香、もとい「A女史」だとか何だとか書かれていた。
ネット検索をかけると、明治大学閥と筑波大学閥の抗争だなどと言っている者もいたから調べてみると、園田隆二は明大出身だった*1。明大卒といえばプロ野球ファンにとってはおなじみの、あの「わしが育てた」暴力オヤジにして私の大嫌いな星野仙一がいるが、明大の体育会には暴力やしごきを奨励する文化でもあるのかと思ってしまう。星野は東京スポーツのインタビューに答えたとかなんとか見出しで見たが、中身は知らない。どうせ程度の低い自己正当化だろうが。
ついつい星野仙一の悪口に話がそれたが、橋本聖子が介入の構えを見せたことも権力欲のなせるわざかと思うと、橋本という女は自分の出世のために告発した15人の選手たちを踏みにじるような人間なのかと、猛烈に腹が立つ。
一方、背景はどうあれ、山口香の主張は正論である。
