kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

片山虎之助、石原慎太郎と平沼赳夫を裏切り橋下側につくか?

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140531/stt14053119000006-n1.htm

片山氏、野党結集に意欲 橋下グループ入り示唆

 日本維新の会片山虎之助国会議員団政調会長は31日、愛知県幸田町で講演し、政権交代が可能な野党勢力の結集に向けて主導的な役割を果たす意欲を強調した。「維新が基軸になるべきだ」と述べた。「分党」後の自身の去就に関しては、橋下徹共同代表らのグループに加わる考えを示唆した。

 片山氏は「野党は大きくまとまらなければいけない。強い自民党と丁々発止、いい勝負をすることで日本の政治が良くなる」と強調。維新の分党には「大勢の人を抱え込んで多様な集団をつくることが活力を生むが、新しい党はなかなか難しい」と振り返った。分党後の所属先については講演後、記者団に「よく考えるが、参院で結いの党と統一会派をつくった責任を感じている」と述べた。

MSN産経ニュース 2014.5.31 19:00)

片山虎之助というと、2001年の参院選NHK開票速報で、全国のトップを切って当確が報じられたことを覚えている。当時岡山県有権者だった私は、全国でもっとも早く死に票が確定したのだった。岡山とはなんと自民党が強いところなのかと感心したが、その次の参院選で片山が姫井由美子に敗れようとは夢にも思わなかった。

姫井は1年後、民主党系の極右政治家たちが立ち上げようとした改易クラブもとい改革クラブに参加しようとしたものの、岡山に縁が深い菅直人らに説得されてドタキャンした。その後、小沢一派入りした姫井は、国民の生活が第一を経て、2012年の衆院選で供託金没収の惨敗を喫した。リチャード・コシミズと一緒に「不正選挙」を叫ぶ姫井は、ただでさえ質の低い小沢なんとかズの中でもとびきり質の悪い人間であり、なぜこんなのが「姫の虎退治」とかいうキャッチフレーズだけで片山虎之助に勝てたのか、不思議に思えるほどだった。2005年衆院選で当選した自民党のなんとかタイゾー(「杉村」だったっけ?)と肩を並べる摩訶不思議といえよう。

片山の話に戻ると、この男はもともと竹下派であって、同じ岡山の衆院3区・平沼赳夫と仲が悪いと言われていた。竹下派と清和会では不仲も当然だが、そんな片山が2010年の参院選に「たちあがれ日本」から立候補すると聞いて意外に思ったものだ。これは、一時の旋風で姫井由美子に敗れたものの岡山では結構根強い人気のあった片山虎之助が、まだ国政復帰に未練を残していたものの、年齢の問題もあって自民党から公認されそうになかった状況に、立ち枯れが目をつけたものであろう。立ち枯れと片山は、Win-Winの取引をしたわけである。さすがに岡山選挙区での当選はおぼつかなかったし、立ち枯れが欲しかったのは比例票だったから、片山は比例区から出馬して当選した。選挙では同じ選挙区から立候補した中畑清と激しく競り合ったことは記憶に新しい。私は、現横浜DeNAベイスターズ監督にして元読売の中畑清だけは何としても落選させたかったので、開票速報では片山を応援したものだ(笑)。

そんないきさつで国政に復帰した片山だから、石原慎太郎平沼赳夫に対する仲間意識もほとんど持っておらず、岡山人らしいドライな損得勘定で石原や平沼を裏切り、橋下徹側につこうというわけだろう。意外でも何でもない。橋下が得するわけだから、石原・平沼ざまあみろとも思わない。さもありなんと思うばかりである。