kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

城内実「ヘイトスピーチやネット右翼みたいな狭量な国粋主義にうんざりしていた」お前が言うな

この記事、毎日新聞のネット版に登録していなければ全文読めないかと思っていたが、非登録者でも読めるようだ。

http://mainichi.jp/shimen/news/20140613ddm002010077000c.html

戦後70年に向けて:いま靖国から/9 安倍首相側近の霊性

 90カ国余の駐日大使が駆けつけた。自民党外交部会長・前外務政務官とはいえ、さすが安倍晋三首相側近ならではの威光だろう。

 昨年10月31日、都心のホテルで開かれた城内実衆院議員(49)のパーティー靖国神社にも奉納演奏した和製ゴスペルバンド「ヘブニーズ(天国民)」が、日本精神をたたえる歌と演舞で盛り上げた。この日は有力後援者である城内氏への謝恩演奏である。

 城内氏は、行き過ぎた国際金融資本主義の政策だとして郵政民営化に反対し、郵政選挙(2005年)で刺客候補に惜敗。復活後、一昨年の自民党総裁選では安倍氏の推薦人に名を連ね、安倍首相の実弟岸信夫副外相の後の外交部会長に就いた。安倍外交を支える若手の中心だ。

 議員会館でインタビューした。

 −−バンドを熱心に応援していますね。

 「ヘイトスピーチネット右翼みたいな狭量な国粋主義にうんざりしていたところへ、排斥型でなく、本来の日本精神は世界を包み込むと感性で伝えている。知識より感性です」

 −−30カ国以上の外交官が公演を見ました。 「私のパーティーに見えた大使たちに招待状を出した。日本人より外国人に受けている」

 −−日本は神の国、が持論ですね。

 「戦後日本は無神論だけど、人知を超えたものへの畏敬(いけい)の念は世界共通です」

 −−国際理解を得るためにも、無宗教の新たな国立追悼施設を創る案はどうですか。

 「霊にも民主主義があって、亡くなった方(靖国の祭神)一人ひとりに確認したら、全員反対すると思いますよ。見えないものに守られ、動かされている感覚こそ、霊性なんです」

 靖国擁護を、紋切り型の大東亜戦争肯定論や東京裁判否定史観でなく、感性や霊性といった一見、新しい話法で語る。「保守」や「愛国」も殊更に連呼しない。日本精神はグローバル化に対抗する21世紀の理念だという。

 ゴスペルで靖国に共感させる音楽グループは、うってつけの仲間だろう。城内氏だけでなく、安倍首相と思想信条を共有する現職閣僚もバンドの活動を応援している。

 大手興行会社が注目し、年内に初の全国ツアーも企画中。ただし、音楽だけでなく、リーダーの石井希尚(まれひさ)氏が毎週カフェで語る日本史講座とセットでのイベントだ。靖国史観は、これまでになかったスタイルで浸透していく。<文・写真 伊藤智永

毎日新聞 2014年06月13日 東京朝刊

いかにも城内実らしい、狂信者めいた気持ち悪いインタビューだが、「ヘイトスピーチネット右翼みたいな狭量な国粋主義にうんざりしていた」というネトウヨを挑発しているかのようなお言葉には、「お前が言うな」と言い返すほかない。もちろんネトウヨを擁護しようというわけではない。この城内実という男は、かつて下記のような文章を書いていたのである。これに言及するのも久しぶりなので、全文を引用しておく。

http://www.m-kiuchi.com/2008/11/11/bakawashinanakyanaoranai/(2008年11月11日)より

◎ 政 治 ◎ 「国籍法」の改悪に反対する!
2008年11月11日 23:38 カテゴリ : ピックアップ, 政治 by 城内 実


 先週、「国籍法の一部を改正する法律案」が閣議を通過。衆議院の法務委員会で審議されるという。私が数年前に現職の衆議院議員の時分に深く関わった、というか、身の危険を感じつつ誰よりも一番最初に先頭で警鐘をならした「人権擁護法案」という名の「人権侵害糾弾ナチスゲシュタポ法案」をほうふつさせる悪法のまたぞろ再来である。
 「人権擁護法案」は、相手が「著しく不快」に感じたり、「困惑」しただけで人権侵害と認定されてしまう可能性があり、犯罪集団でなくても誰でも気軽に「合法的なかつあげ」ができてしまう超欠陥法案である。
 今回の国籍法の改正案も、未婚の日本人男性と外国人女性の間に生まれた子について、父親が認知さえすれば日本国籍を容易に取得できる内容であり、?DNA鑑定を必要とせず、?罰則も一年以下の懲役又は20万円以下の罰金と極めて軽く、合法的な人身売買・児童売春が可能となり、本来日本国籍をもつべきでない者にも容易に国籍が付与される。
 例えば、将来こんなことがおこるかも・・・・。

平成2×年某月某日、O阪市内某所の交番前にて
男:「こら、このあほんだら!これ以上ぴーぴー泣いたらもっとどついたるど。」
女:「イウコトキカナイトゴハンキョウモナシダヨ。」
警察官:「ちょっと、ちょっと。あんたたち、いま手をひっぱっている女の子たち、おびえて泣いていますよ。虐待はやめなさい。」
男:「なにゆうてんねん。このこらはわしの娘や。自分の娘どうしつけようと勝手やろ。なあおまえ。」
女:「ソウソウ、コノコタチ、ワタシタチノムスメ。ホントデス。」
男:「ほらみい、女房も自分の娘だと言っているやないか。なんか文句あんのか。」
女の子A:「(インドネシア語で)早くおうちにかえりたいよー。」
女の子B:「(タガログ語で)おかあさーん。」
警官:「しかし、どうみてもお子さんたち、中国人の奥さんと似てないんだけど。一人ははだの色も濃いし。」
女:「ワタシノクニノビョウインデウマレタヨ。ギョウザトオナジ、チャント、ショウコアルヨ。」
男:「なんやと、わしの家内は日本人やで。二年前に日本国籍とったで。中国人ちゃうで。それにこの8番目と10番目の娘もわしがきちんと国籍法の改正にのっとって認知した子やから、正真正銘の日本人や。どうやまいったか。」
女:「ワタシ、コドモダイスキ。シゴトダイスキ。オカネモ、コドモモ、タクサンホシイ。」
男:「この子らはなあ、あと数年したらダンサーになってわしらのためにお金をぎょうさん稼ぐいいよるんや。本当に親孝行もんや。」
警察官:「まだ、小学生にしか見えないんですけど。」
男:「いまどきの子はなあ、不登校児いうて学校も行かずにぶらぶら遊びよる子ばかりやろ。おとうさん、おかあさんのために働きたいとなんていう子らはいまや貴重な存在やろ。」
警察官:「おたくら、10人も娘さんがいてちゃんと扶養しているんですか。」
女:「ウエノムスメタチ、ニポンジンアイテニ、イッパイ、ヨルノシゴトシテル。ワタシタチ、アソンデクラセルヨ。」
男:「あほ、おまえはよけいなこというな。日本の国籍法はなあ、ちと前に改正されて、「父親による扶養の事実」なぞ確認しなくても、子供をいくらでも認知できるし、DNA鑑定もいらんのや。わしが、自分の子供いうたら、自分の子なんや。」
警察官:「しかしいくらなんでも・・・・。」
男:「なに、あんさん、わしらがうそついているとでもいうのか。わしの女房やむすめら日本人やのに、外人あつかいしくさって、「著しく不快」や。人権擁護法という結構な法律ができたんや。わしのつれの人権擁護委員を通じて人権委員会で問題にしたるぞ。」
女:「ニポンジン、カコノハンセイタラナイ。モット、ゴメンサイ、イイナサイ。ドクギョウザ、ニポンジンワルイ。」
警察官:「あれっ、奥さん日本人じゃなかったの?」
男:「世界平和をこよなく愛する国会議員のえらいセンセイ方や、いわれなき差別をなくしてわしらの人権を守ろうとしてくださる法務省のお役人さんたちがいっしょうけんめい知恵を出してつくってくださった法律や。何でもカイカク、カイカクの一環や。あんたらわしらの税金で食っているお役人は黙ってカイカクに従っていればいいんや。」
警察官:「どうみても、税金払っている人種には見えないんだけど。」
男:「なに、「人種」やと。差別発言や!」
警察官:「あっ、しまった。どうもすみませんでした。気をつけてお帰り下さい。」
 最後に、この改正法案を積極的に推進しようとする国会議員及び法務省の関係者全員に大阪の西成署(あるいは上海かニューヨークの警察)で実務研修をお受けになることを真剣におすすめする。