kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍晋三よ、川内原発再稼働問題で「我亡き後に洪水よ来たれ」の本音を語れ

昨日(9/29)公開した きまぐれな日々 御嶽山噴火が明らかにした「川内原発再稼働は論外」の現実 の最新記事を寸評いただいたTwitterをご紹介する。

https://twitter.com/sayori27/status/516407824675393537

さより
@sayori27

御嶽山噴火が明らかにした「川内原発再稼働は論外」の現実 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1361.html … これが全うな判断。どうせ姶良カルデラが噴火したら九州壊滅だから、川内原発動かして人類道連れにしろって極論吐いてる人がいましたが、まともな判断力があるとは思えませんでした。


このTwitterには大いにウケた。

だって、赤字ボールドにした部分こそ、川内原発再稼働派の本音そのものだから。そこまではっきり本音を言ってくれれば、むしろすっきりする。というか、そういう本音をはっきりさせない限り、原発再稼働の是非を問う誠実な議論などできないと思うのだ。現実的には、既存の川内原発廃炉にするまでの期間(40年廃炉ルールに従えば2025年に2号機が運開40年を迎える)に姶良カルデラが噴火する可能性はごく小さい*1。しかし、計画中という川内原発3号機がもし建設されて運転を開始すれば川内原発全体の停止までの時間はずっと長くなるし、九電や原発推進勢力の最終的に狙いはそこにあることは明らかだ。そして、われわれ現在の日本に生きる人間が全員死んだあとにまだ川内原発が動いているという状況がずっと未来まで続けば、姶良カルデラの噴火によって致命的なダメージを受ける可能性も「小さすぎて無視できる」とはいえなくなり、そうしたリスクを許容するかどうかの議論になる。もちろん、原発には他に被曝労働や放射性廃棄物、それに東電原発事故で明らかになったように、原発とはひとたび事故が起きれば、その対応に当たる人たちに死を覚悟する作業を強いなければならない性質の施設である、などといった深刻な問題があり、実際にはそちらの方が姶良カルデラの噴火のリスクよりも大きな問題だと私は考えているが、それは御嶽山噴火と川内原発再稼働をリンクさせる議論とは別の話であって、両者をリンクさせて川内原発再稼働に反対する意見を表明するからには、短期的には可能性の小さいリスクも許容せず、「我が亡き後に洪水よ来たれ」という思想を断固拒絶するという意思表示をしていることを認めなければならない。

だが、現実には安倍晋三は「100%安全な原発だけを再稼働させる」と国際公約した。その一方で安倍晋三川内原発再稼働を進めているのは事実だから、安倍は国連総会で大嘘をついたことになる。相手に平然と嘘をつかれてしまっては議論にならない。だからこそ私は安倍晋三を声高に非難しているのである。

安倍晋三よ、大嘘をつくのはいい加減止めよ。逃げずに議論の土俵に上がれ。

*1:とはいえ、「可能性が小さい」とは感覚的な物言いに過ぎず、火山の噴火が予知できない以上、姶良カルデラが今後11年間で噴火する可能性を見積もることなど不可能であることを指摘しておく。